高知県34市町村の住宅・賃貸・持ち家率比較|市町村別の住宅統計

高知県34市町村の住宅・持ち家・借家比較

高知県34市町村について、住宅の所有関係、持ち家、借家を比較します。

人口や世帯数が同程度の地域でも、

  • 持ち家が中心の地域
  • 民営借家が多い地域
  • 公営住宅の割合が高い地域
  • 給与住宅が多い地域
  • 単身者向け賃貸住宅が多い地域

など、住宅構成には大きな違いがあります。

特に単身世帯では、進学、就職、転勤、単身赴任、一人暮らし、賃貸住宅間の住み替えなどによって借家を利用するケースが多いため、住宅の所有関係は単身引越し需要を考えるうえでも重要な統計です。

このページでは、高知県34市町村を同じ条件で比較するため、2020年国勢調査の「住宅に住む一般世帯」を使用します。

高知県34市町村の持ち家・借家比較

このページでは、

借家=公営・都市再生機構・公社の借家+民営借家+給与住宅

として集計します。

「間借り」は借家には含めません。

市町村持ち家割合借家割合うち民営借家割合
高知市56.7%41.9%35.6%
室戸市82.1%16.7%6.2%
安芸市75.4%23.6%14.9%
南国市64.8%33.7%25.1%
土佐市80.1%17.9%13.7%
須崎市72.0%26.5%16.0%
宿毛市75.2%23.9%18.2%
土佐清水市83.1%15.5%9.3%
四万十市69.4%29.6%25.0%
香南市74.4%24.3%16.6%
香美市68.0%30.5%25.3%
東洋町79.3%18.2%7.8%
奈半利町69.3%29.1%8.6%
田野町78.4%20.6%9.3%
安田町83.3%15.7%3.1%
北川村83.0%15.8%3.0%
馬路村71.7%27.6%1.4%
芸西村82.0%15.7%5.7%
本山町76.1%22.5%8.1%
大豊町88.1%11.3%5.5%
土佐町77.6%21.1%5.4%
大川村56.0%43.5%1.0%
いの町82.5%16.2%10.8%
仁淀川町84.5%14.4%2.8%
中土佐町88.8%10.3%4.5%
佐川町82.5%16.3%9.1%
越知町77.9%20.4%10.6%
檮原町77.7%21.3%5.7%
日高村85.3%14.1%4.1%
津野町88.2%10.4%4.8%
四万十町80.0%18.6%9.9%
大月町87.6%11.5%6.9%
三原村86.5%12.1%2.5%
黒潮町85.3%13.2%5.2%

出典:総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計」
出典:高知県「別表7 市町村別住宅の所有関係別一般世帯数」

※割合の分母は「住宅に住む一般世帯数」です。

※借家割合は、公営・都市再生機構・公社の借家、民営借家、給与住宅の割合を合計しています。

高知県全体の住宅所有関係

2020年国勢調査では、高知県の住宅に住む一般世帯は、

311,404世帯

です。

内訳は、

住宅の所有関係世帯数割合
持ち家207,069世帯66.5%
公営・都市再生機構・公社の借家14,950世帯4.8%
民営借家78,413世帯25.2%
給与住宅6,771世帯2.2%
間借り4,201世帯1.3%

持ち家は207,069世帯で、住宅に住む一般世帯の66.5%を占めています。

高知県の借家は約10万世帯

公営等の借家、民営借家、給与住宅を合わせると、

100,134世帯

が借家です。

住宅に住む一般世帯311,404世帯に占める割合は、

約32.2%

となります。

つまり、高知県では住宅に住む一般世帯のおよそ3世帯に1世帯が借家です。

持ち家割合が高い市町村ランキング

持ち家割合が高い順に見ると、次のようになります。

順位市町村持ち家割合
1位中土佐町88.8%
2位津野町88.2%
3位大豊町88.1%
4位大月町87.6%
5位三原村86.5%
6位日高村85.3%
6位黒潮町85.3%
8位仁淀川町84.5%
9位安田町83.3%
10位土佐清水市83.1%

最も持ち家割合が高いのは中土佐町の88.8%です。

津野町88.2%、大豊町88.1%、大月町87.6%、三原村86.5%と続きます。

高知県では山間部や県西部を中心に、住宅の8割以上が持ち家となっている地域が多くあります。

持ち家割合80%以上は15市町村

持ち家割合が80%以上なのは、

  • 中土佐町
  • 津野町
  • 大豊町
  • 大月町
  • 三原村
  • 日高村
  • 黒潮町
  • 仁淀川町
  • 安田町
  • 土佐清水市
  • 北川村
  • いの町
  • 佐川町
  • 室戸市
  • 芸西村
  • 土佐市
  • 四万十町

など、県内の広い地域に見られます。

※80.0%以上で数えると四万十町・土佐市を含みます。

中土佐町は約9割が持ち家

中土佐町では、住宅に住む一般世帯2,660世帯のうち、

2,363世帯

が持ち家です。

割合は、

88.8%

となっています。

民営借家は4.5%、公営等の借家4.9%、給与住宅0.9%で、住宅構成は持ち家中心です。

津野町・大豊町も約88%

津野町の持ち家割合は88.2%です。

大豊町も88.1%となっています。

前ページの年齢構成では、大豊町の高齢化率は61.1%と県内最高でした。

つまり大豊町は、

高齢化率が非常に高く、持ち家割合も非常に高い

という住宅・人口構造を持っています。

持ち家割合が低い市町村ランキング

一方、持ち家割合が低い地域を順に見ると次のようになります。

順位市町村持ち家割合
1位大川村56.0%
2位高知市56.7%
3位南国市64.8%
4位香美市68.0%
5位奈半利町69.3%
6位四万十市69.4%
7位馬路村71.7%
8位須崎市72.0%
9位香南市74.4%
10位宿毛市75.2%

高知市は56.7%で、県内でも特に持ち家割合が低くなっています。

ただし、大川村は特殊な住宅構成を持つ非常に人口規模の小さい村なので、一般的な都市部の賃貸住宅市場とは性格が異なります。

高知市では借家が4割を超える

高知市では、

持ち家 56.7%

借家 41.9%

間借り 1.4%

となっています。

借家の内訳は、

  • 公営等の借家 3.8%
  • 民営借家 35.6%
  • 給与住宅 2.5%

です。

県全体の民営借家割合25.2%を大きく上回っています。

民営借家割合が高い市町村ランキング

単身引越しとの関係が特に大きい民営借家を比較すると、次のようになります。

順位市町村民営借家割合
1位高知市35.6%
2位香美市25.3%
3位南国市25.1%
4位四万十市25.0%
5位宿毛市18.2%
6位香南市16.6%
7位須崎市16.0%
8位安芸市14.9%
9位土佐市13.7%
10位いの町10.8%

高知市が35.6%で突出しています。

香美市25.3%、南国市25.1%、四万十市25.0%と続きます。

高知市は単身世帯と民営借家の両方が多い

これまでの統計では、高知市の単身世帯は65,208世帯で県内最多でした。

単身世帯率も42%を超えています。

さらに今回の住宅統計では、民営借家割合が35.6%で県内1位です。

つまり高知市は、

  • 単身世帯数が多い
  • 単身世帯率が高い
  • 民営借家割合が高い
  • 転入・転出の絶対数も多い

という特徴が重なっています。

単身者の賃貸住宅への入退去という観点では、高知県内でも特に住宅移動が集中しやすい地域です。

香美市も民営借家割合25%超

香美市では、

持ち家 68.0%

民営借家 25.3%

となっています。

民営借家割合は高知市に次いで県内2位です。

前ページまででも香美市は単身世帯率が41%を超えていました。

単身世帯と民営借家の双方が比較的多いことから、学生や若い単身者などの賃貸住宅利用も地域の住宅構成に影響しています。

南国市も借家割合が高い

南国市では、

持ち家 64.8%

借家 33.7%

うち民営借家 25.1%

となっています。

2020年から2025年には人口が減少した一方、世帯数は増加しました。

さらに人口移動では転入超過となっていました。

人口、世帯、転入・転出、住宅統計を合わせると、高知市周辺の中でも住宅移動が比較的活発な地域であることが分かります。

四万十市は県西部で民営借家割合が高い

四万十市の民営借家割合は25.0%です。

高知県34市町村では4位となっています。

単身世帯数も県内3位で、転入・転出を合わせると年間2,000人を超える人口移動があります。

県西部の単身引越し需要を見る場合には、住宅構成の面でも重要な地域です。

大川村は借家割合43.5%でも内容が特殊

大川村の持ち家割合は56.0%で県内最低です。

借家割合は43.5%となります。

しかし内訳を見ると、

  • 公営等の借家 34.2%
  • 民営借家 1.0%
  • 給与住宅 8.3%

です。

つまり、高知市のように民営アパート・マンションが多いため持ち家割合が低いわけではありません。

大川村では公営住宅や給与住宅の割合が大きいため、持ち家割合だけを見て「賃貸住宅市場が大きい」と判断するのは適切ではありません。

公営住宅の割合にも大きな地域差

高知県全体では公営・都市再生機構・公社の借家は4.8%です。

しかし地域によっては、

  • 大川村 34.2%
  • 馬路村 20.2%
  • 奈半利町 19.3%
  • 土佐町 13.4%
  • 北川村 11.7%
  • 檮原町 11.7%
  • 安田町 11.6%

など、非常に高い割合となっています。

借家といっても、民営住宅中心の地域と公営住宅中心の地域では住宅市場の性格が異なります。

給与住宅が多い地域もある

給与住宅には、会社の社宅、社員寮、公務員宿舎などが含まれます。

県全体では給与住宅は2.2%ですが、

  • 大川村 8.3%
  • 馬路村 6.0%
  • 本山町 4.0%
  • 檮原町 3.9%
  • 田野町 3.7%
  • 仁淀川町 3.2%
  • 四万十市 3.0%

など、県平均を上回る自治体があります。

転勤や就職による単身引越しでは、民営借家だけでなく給与住宅への入退去も関係します。

「100%-持ち家率」をそのまま民営借家率にはできない

住宅統計を見る際には注意が必要です。

持ち家以外には、

  • 公営等の借家
  • 民営借家
  • 給与住宅
  • 間借り

があります。

そのため、

100%-持ち家割合=民営借家割合

ではありません。

例えば大川村では持ち家割合56.0%ですが、民営借家はわずか1.0%です。

逆に高知市では持ち家割合56.7%、民営借家割合35.6%となっています。

ほぼ同じ持ち家割合でも、住宅構成の中身はまったく異なります。

持ち家中心の地域でも引越しは発生する

持ち家割合が高い地域だからといって、引越し需要がなくなるわけではありません。

持ち家中心の地域でも、

  • 実家からの独立
  • 進学
  • 就職
  • 結婚
  • 転勤
  • 家族との同居
  • 高齢者の住み替え
  • 子どもの近くへの転居
  • 県外への転出
  • 相続に伴う住宅整理

などによって住宅移動は発生します。

特に人口減少地域では、若年層の高知市や県外への転出そのものが単身引越しになる場合があります。

高齢化率と持ち家割合を合わせて見る

前ページでは、高知県内で高齢化率が非常に高い地域を確認しました。

例えば大豊町は、

高齢化率 61.1%

持ち家割合 88.1%

です。

仁淀川町は、

高齢化率 57.0%

持ち家割合 84.5%

となっています。

こうした地域では、高齢者が長く暮らしてきた持ち家が住宅の大きな割合を占めています。

今後、

  • 高齢者住宅への住み替え
  • 施設への入居
  • 子どもとの同居
  • 相続
  • 空き家化

などが住宅移動に影響します。

単身世帯率と住宅構成を合わせて見る

代表的な地域を比較すると違いが分かります。

高知市

単身世帯率 42.4%
持ち家割合 56.7%
民営借家割合 35.6%

南国市

単身世帯率 35.0%
持ち家割合 64.8%
民営借家割合 25.1%

香美市

単身世帯率 41.5%
持ち家割合 68.0%
民営借家割合 25.3%

大豊町

単身世帯率 46.3%
持ち家割合 88.1%
民営借家割合 5.5%

大豊町は単身世帯率が高い一方、民営借家割合は低くなっています。

高齢者が持ち家で一人暮らしをしているケースが多い地域と、高知市のように民営借家で暮らす単身世帯が多い地域では、同じ単身世帯でも住宅事情が大きく異なります。

人口移動と住宅構成を組み合わせて見る

住宅統計だけでは、実際にどの程度引越しが発生しているのかは分かりません。

例えば高知市では、

  • 単身世帯数が県内最多
  • 民営借家割合が県内最高
  • 転入・転出が県内最多

です。

南国市、香南市でも転入超過が見られ、民営借家も一定の割合があります。

一方、高齢化率と持ち家割合が高い地域では、若年層の転出や高齢者の住み替えなど、都市部とは異なる住宅移動があります。

複数の統計を組み合わせることが重要です。

高知県34市町村の住宅・持ち家・借家まとめ

2020年国勢調査では、高知県の住宅に住む一般世帯は311,404世帯です。

このうち、

持ち家 207,069世帯・66.5%

公営等の借家 14,950世帯・4.8%

民営借家 78,413世帯・25.2%

給与住宅 6,771世帯・2.2%

間借り 4,201世帯・1.3%

となっています。

市町村別では、持ち家割合が最も高いのは中土佐町の88.8%で、津野町88.2%、大豊町88.1%、大月町87.6%、三原村86.5%と続きます。

一方、最も低いのは大川村56.0%、次いで高知市56.7%です。

ただし、大川村は公営住宅の割合が非常に高い一方、高知市は民営借家の割合が35.6%で県内最大となっており、同じ「持ち家割合が低い地域」でも住宅構成は大きく異なります。

人口・世帯数、単身世帯、転入・転出、人口増減、年齢構成、住宅所有関係を組み合わせて見ることで、高知県34市町村それぞれの人口と住まい、単身引越しの特徴をより詳しく把握できます。

出典:総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計」
出典:高知県「令和2年国勢調査 人口等基本集計結果の概要・別表7 市町村別住宅の所有関係別一般世帯数」

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