高知県34市町村の転入・転出・社会増減比較|人口移動の地域統計

高知県34市町村の転入・転出・社会増減比較

高知県34市町村について、転入者数・転出者数・社会増減を比較します。

人口が増えているか減っているかだけでは、地域で実際にどの程度の人が住所を移しているのかは分かりません。

転入・転出には、

  • 進学
  • 就職
  • 転勤
  • 単身赴任
  • 結婚
  • 一人暮らしの開始
  • 賃貸住宅間の住み替え
  • 市町村間の転居
  • 県外への転居
  • 県外からの転入

など、さまざまな人口移動が含まれます。

そのため、地域の単身引越し需要を見る場合にも重要な統計です。

このページでは、高知県が公表している令和6年推計人口年報を使用し、2023年10月1日から2024年9月30日までの1年間について34市町村を同じ基準で比較します。

高知県34市町村の転入・転出・社会増減一覧

社会増減は、

転入者数-転出者数

で表します。

プラスの場合は転入超過、マイナスの場合は転出超過です。

市町村転入者数転出者数社会増減
高知市8,156人9,491人-1,335人
室戸市244人365人-121人
安芸市481人536人-55人
南国市1,992人1,828人+164人
土佐市1,003人974人+29人
須崎市763人929人-166人
宿毛市505人609人-104人
土佐清水市295人363人-68人
四万十市968人1,090人-122人
香南市1,252人1,218人+34人
香美市935人942人-7人
東洋町73人58人+15人
奈半利町115人121人-6人
田野町82人92人-10人
安田町70人75人-5人
北川村42人48人-6人
馬路村24人53人-29人
芸西村164人119人+45人
本山町131人134人-3人
大豊町75人125人-50人
土佐町121人89人+32人
大川村25人27人-2人
いの町555人618人-63人
仁淀川町119人174人-55人
中土佐町126人166人-40人
佐川町367人394人-27人
越知町123人125人-2人
檮原町104人125人-21人
日高村141人135人+6人
津野町104人123人-19人
四万十町346人466人-120人
大月町90人111人-21人
三原村43人50人-7人
黒潮町250人321人-71人

出典:高知県「高知県の推計人口年報(令和6年)」

※転入者数・転出者数は2023年10月1日から2024年9月30日までの合計です。

※この表では職権記載・職権消除を除いた人口移動を使用しています。

高知県全体では2,210人の転出超過

高知県全体では、

転入 19,884人

転出 22,094人

となっています。

差し引きでは、

-2,210人

の社会減です。

つまり、この1年間では転入者より転出者の方が2,210人多くなりました。

ただし、人口が社会減となっていることと、引越しそのものが少ないことは同じではありません。

転入と転出を合わせると、

41,978人

が人口移動しています。

県人口が減少する中でも、年間4万人を超える規模の転入・転出が発生しています。

転入者数が多い市町村ランキング

転入者数が多い市町村を順に見ると、次のようになります。

順位市町村転入者数
1位高知市8,156人
2位南国市1,992人
3位香南市1,252人
4位土佐市1,003人
5位四万十市968人
6位香美市935人
7位須崎市763人
8位いの町555人
9位宿毛市505人
10位安芸市481人

転入者数が最も多いのは高知市です。

1年間で8,156人が転入しています。

2位の南国市1,992人と比較しても約4倍あり、人口・世帯数と同じように、高知県内の人口移動でも高知市の規模が突出しています。

高知市では年間1万7,000人以上が転入・転出

高知市では、

転入 8,156人

転出 9,491人

です。

転入と転出を合計すると、

17,647人

となります。

社会増減では1,335人の転出超過ですが、実際には年間1万7,000人を超える人が高知市への転入または高知市からの転出をしています。

単身引越し需要を見る場合、社会増減だけではなく、転入・転出の絶対数を見ることが重要です。

南国市は約2,000人が転入

南国市の転入者数は1,992人で、県内2位です。

転出者数は1,828人なので、

164人の転入超過

となりました。

高知市に隣接し、大学、空港、企業、住宅地などを持つ南国市では、県内でも比較的人口移動が大きくなっています。

前ページでは、人口が減少している一方で世帯数が増えていることも確認しました。

転入超過と世帯数の増加を組み合わせて見ることで、南国市の住宅移動の特徴がより分かりやすくなります。

香南市も1,000人を超える転入

香南市では、

転入 1,252人

転出 1,218人

となっています。

差し引きでは、

+34人

の転入超過です。

転入・転出を合わせると2,470人となり、高知市周辺の自治体の中でも人口移動が比較的活発です。

香南市も前ページでは人口が減少した一方、世帯数が増加していました。

土佐市も転入超過

土佐市では、

転入 1,003人

転出 974人

となっています。

社会増減は、

+29人

です。

転入者数は県内4位で、人口規模に対しても一定規模の人口移動があります。

高知市周辺では南国市、香南市、土佐市など、転入超過となっている自治体が複数あります。

転出者数が多い市町村ランキング

次に、転出者数が多い市町村を比較します。

順位市町村転出者数
1位高知市9,491人
2位南国市1,828人
3位香南市1,218人
4位四万十市1,090人
5位土佐市974人
6位香美市942人
7位須崎市929人
8位いの町618人
9位宿毛市609人
10位安芸市536人

転出者数でも高知市が9,491人で最も多くなっています。

人口規模の大きな自治体ほど転入・転出の双方が多くなるため、転出者数だけを見て人口流出の強さを判断することはできません。

そこで転入者数と転出者数の差である社会増減を見る必要があります。

転入超過となった市町村

転入者数が転出者数を上回ったのは、34市町村のうち7市町村です。

順位市町村社会増減
1位南国市+164人
2位芸西村+45人
3位香南市+34人
4位土佐町+32人
5位土佐市+29人
6位東洋町+15人
7位日高村+6人

最も社会増が大きかったのは南国市です。

転入1,992人、転出1,828人で164人の転入超過となりました。

続いて芸西村45人、香南市34人、土佐町32人、土佐市29人となっています。

芸西村は人口規模に対して社会増が大きい

芸西村では、

転入 164人

転出 119人

となっています。

社会増は、

+45人

です。

絶対数では南国市より小さいものの、前年人口に対する社会増減率は+1.3%で、県内でも高い水準となっています。

人口規模の小さい自治体では、数十人の転入超過でも地域人口への影響が大きくなります。

土佐町も32人の転入超過

土佐町では、

転入 121人

転出 89人

で、

32人の転入超過

となりました。

社会増減率は+0.9%です。

前ページでは2020年から2025年に世帯数が増加した自治体の一つでもありました。

人口規模は小さいものの、世帯数や人口移動の動きには特徴があります。

東洋町も転入超過

東洋町では、

転入 73人

転出 58人

となり、

15人の転入超過

でした。

単身世帯比較では、東洋町の単身世帯率は49.8%と県内でも非常に高い水準でした。

人口移動と単身世帯率を組み合わせて見ることで、人口規模だけでは分からない地域特性が見えてきます。

34市町村のうち27市町村が転出超過

この1年間では、

転入超過 7市町村

転出超過 27市町村

となっています。

高知県の大部分の市町村で転出者数が転入者数を上回りました。

ただし、転出超過は引越し需要がないことを意味しません。

地域外へ転出する人も、実際には引越しを行っています。

転出超過が大きい市町村ランキング

社会減が大きかった市町村を順に見ると、次のようになります。

順位市町村社会増減
1位高知市-1,335人
2位須崎市-166人
3位四万十市-122人
4位室戸市-121人
5位四万十町-120人
6位宿毛市-104人
7位黒潮町-71人
8位土佐清水市-68人
9位いの町-63人
10位安芸市-55人
10位仁淀川町-55人

最も転出超過が大きかったのは高知市の1,335人です。

2位の須崎市166人を大幅に上回っています。

ただし、高知市は転入・転出の絶対数そのものが県内で圧倒的に多いため、社会減だけを見るのではなく総移動量も合わせて見る必要があります。

須崎市は166人の転出超過

須崎市では、

転入 763人

転出 929人

となっています。

差し引きでは、

-166人

です。

転入と転出を合わせると1,692人となります。

人口減少地域であっても、年間1,000人を大きく超える規模の人口移動が発生しています。

四万十市も年間2,000人以上が移動

四万十市では、

転入 968人

転出 1,090人

です。

社会増減は、

-122人

ですが、転入・転出を合わせると、

2,058人

となります。

四万十市は県西部の主要都市で、単身世帯数も県内3位でした。

社会減であっても、住宅移動そのものは一定の規模があります。

室戸市は121人の転出超過

室戸市では、

転入 244人

転出 365人

となっています。

差し引き、

-121人

です。

転出者数は転入者数の約1.5倍となっています。

前ページでは室戸市の単身世帯率が42%を超えていました。

人口減少、高齢化、単身世帯、人口移動を組み合わせて見ることで、地域の住宅移動をより詳しく把握できます。

四万十町も120人の転出超過

四万十町では、

転入 346人

転出 466人

となり、

-120人

の転出超過です。

人口規模は四万十市より小さいものの、年間812人の転入・転出があります。

県西部の人口移動を見る際には、四万十市だけでなく四万十町や宿毛市、黒潮町なども合わせて見る必要があります。

香美市はほぼ転入・転出が均衡

香美市では、

転入 935人

転出 942人

となっています。

差はわずか、

-7人

です。

しかし転入・転出の合計は、

1,877人

あります。

社会増減だけを見ればほとんど変化がないように見えますが、実際には年間約1,900人が住所を移しています。

香美市は単身世帯数・単身世帯率の双方が比較的高いため、単身者の住宅移動を考えるうえでも重要です。

社会増減が小さくても人口移動は発生している

例えば越知町では、

転入 123人

転出 125人

で、

社会増減は-2人です。

大川村も、

転入 25人

転出 27人

で、

-2人となっています。

社会増減がほぼゼロでも、実際には転入と転出の双方があります。

つまり、

社会増減=人口移動の方向

を見る指標であり、

転入者数+転出者数=実際に動いている人口規模

を見る指標です。

引越し需要を考える場合には、この2つを分けて見る必要があります。

職権記載・職権消除を含めると県全体では2,290人の社会減

高知県の推計人口年報では、通常の転入・転出とは別に、職権記載・職権消除などを含めた社会動態も集計しています。

それらを含めると県全体では、

転入等 20,071人

転出等 22,361人

となり、

-2,290人

の社会減です。

このページの市町村比較では、実際の転入・転出を分かりやすく比較するため、職権記載・職権消除を除いた数字を使用しています。

高知県では自然減の影響も非常に大きい

同じ2023年10月1日から2024年9月30日までの1年間では、高知県全体で、

出生 3,195人

死亡 11,500人

となっています。

自然増減は、

-8,305人

です。

一方、職権記載・消除を含む社会増減は-2,290人です。

つまり、高知県の人口減少は社会減だけでなく、死亡者数が出生者数を大幅に上回る自然減の影響も非常に大きくなっています。

人口減少と引越し需要は別に考える

人口が減少している地域でも、

  • 進学で高知市へ転居する
  • 高知市から県外へ就職する
  • 南国市へ転勤する
  • 四万十市から県外へ移る
  • 高齢者が家族の近くへ住み替える
  • 単身赴任で一時的に一人暮らしを始める

など、多くの住宅移動が発生します。

人口減少の原因の一つである転出そのものが、引越し需要です。

そのため人口の増減だけでなく、転入者数と転出者数を見ることが重要です。

単身世帯と人口移動を組み合わせて見る

前ページでは、高知県の単身世帯が122,867世帯あり、単身世帯率も高いことを確認しました。

特に高知市では、

単身世帯 65,208世帯

転入 8,156人

転出 9,491人

となっています。

単身世帯数と人口移動の両方が県内で突出しています。

南国市、四万十市、香美市などでも単身世帯数と転入・転出の双方が一定規模あります。

こうした地域では、進学、就職、転勤、賃貸住宅間の住み替えなどによる単身引越しも重要になります。

高齢化地域では異なる人口移動がある

一方、県東部、県西部、山間部などでは、高齢者の一人暮らしが単身世帯の大きな部分を占める地域があります。

高齢化地域では、

  • 子どもの地域外転出
  • 高齢者の住み替え
  • 家族との同居
  • 高齢者住宅への入居
  • 施設への入居

など、都市部とは異なる理由による住宅移動があります。

単身世帯率が高くても、その引越し需要の性質は地域によって異なります。

高知県34市町村の転入・転出まとめ

2023年10月1日から2024年9月30日までの1年間で、高知県全体では、

転入19,884人

転出22,094人

となり、

2,210人の転出超過

となりました。

34市町村のうち転入超過となったのは、

  • 南国市 +164人
  • 芸西村 +45人
  • 香南市 +34人
  • 土佐町 +32人
  • 土佐市 +29人
  • 東洋町 +15人
  • 日高村 +6人

の7市町村です。

残る27市町村では転出超過となりました。

転入者数・転出者数とも最も多いのは高知市で、転入8,156人、転出9,491人です。

転入・転出を合わせると年間17,647人が移動しています。

人口増減だけを見るのではなく、単身世帯、転入・転出、人口増減、年齢構成、住宅構成などを組み合わせることで、高知県34市町村それぞれの人口移動と単身引越しの特徴をより詳しく把握できます。

出典:高知県「高知県の推計人口年報(令和6年)」
出典:高知県「統計表3-6 市町村別社会動態(職権記載及び職権消除を除く)」

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