兵庫県41市町の単身世帯数・単身世帯率比較|一人暮らしの地域統計

兵庫県41市町の単身世帯数・単身世帯率比較

兵庫県41市町について、2020年(令和2年)国勢調査の「単独世帯」を使用し、単身世帯数と単身世帯率を比較します。

このページでいう単身世帯は、国勢調査上の「単独世帯」です。

単身世帯率は、

単独世帯数 ÷ 一般世帯数 ×100

で統一しています。

総世帯数ではなく「一般世帯数」を分母にすることで、県内41市町を同じ定義で比較します。総務省統計局の令和2年国勢調査「世帯の家族類型,世帯人員の人数別一般世帯数」では、市区町村ごとの一般世帯数、単独世帯数、65歳以上の単独世帯などを同一基準で確認できます。 (e-Stat)

兵庫県全体では86万2,511単身世帯

2020年国勢調査による兵庫県の一般世帯数は、

2,399,358世帯

です。

そのうち単独世帯は、

862,511世帯

で、単身世帯率は35.9%です。

全国では一般世帯55,704,949世帯のうち単独世帯21,151,042世帯で、単身世帯率は約38.0%です。

したがって兵庫県の単身世帯率35.9%は、全国平均より約2.0ポイント低い水準です。兵庫県の資料でも、2020年の単身世帯割合は35.9%とされています。 (e-Stat)

兵庫県41市町の単身世帯数・単身世帯率

市町一般世帯数単身世帯数単身世帯率
神戸市734,091世帯318,372世帯43.4%
姫路市223,793世帯75,447世帯33.7%
尼崎市221,148世帯95,671世帯43.3%
明石市133,488世帯47,314世帯35.4%
西宮市215,454世帯78,102世帯36.2%
洲本市17,736世帯6,049世帯34.1%
芦屋市42,475世帯14,703世帯34.6%
伊丹市82,384世帯24,916世帯30.2%
相生市11,779世帯3,678世帯31.2%
豊岡市30,115世帯8,519世帯28.3%
加古川市107,075世帯30,985世帯28.9%
赤穂市18,876世帯5,676世帯30.1%
西脇市15,146世帯4,393世帯29.0%
宝塚市95,366世帯27,457世帯28.8%
三木市30,318世帯8,509世帯28.1%
高砂市36,676世帯11,003世帯30.0%
川西市63,272世帯17,215世帯27.2%
小野市17,784世帯4,614世帯25.9%
三田市42,368世帯10,231世帯24.1%
加西市16,222世帯4,595世帯28.3%
丹波篠山市15,567世帯4,266世帯27.4%
養父市8,369世帯2,141世帯25.6%
丹波市22,959世帯6,038世帯26.3%
南あわじ市17,011世帯4,738世帯27.9%
朝来市11,362世帯3,159世帯27.8%
淡路市17,459世帯5,688世帯32.6%
宍粟市12,856世帯2,973世帯23.1%
加東市17,032世帯6,466世帯38.0%
たつの市27,655世帯6,751世帯24.4%
猪名川町10,977世帯1,831世帯16.7%
多可町6,544世帯1,301世帯19.9%
稲美町11,370世帯2,473世帯21.8%
播磨町13,781世帯3,890世帯28.2%
市川町4,320世帯1,027世帯23.8%
福崎町7,784世帯2,763世帯35.5%
神河町3,768世帯799世帯21.2%
太子町12,745世帯3,084世帯24.2%
上郡町5,524世帯1,414世帯25.6%
佐用町5,902世帯1,568世帯26.6%
香美町5,888世帯1,432世帯24.3%
新温泉町4,919世帯1,260世帯25.6%
兵庫県計2,399,358世帯862,511世帯35.9%

41市町の一般世帯数と単独世帯数を合計すると、それぞれ2,399,358世帯、862,511世帯となり、兵庫県計と一致します。明石市では2020年の単独世帯47,314世帯、単独世帯割合35.4%、福崎町では2,763世帯、35.5%など、市町の公表資料とも整合します。 (e-Stat)

単身世帯数が多い市町ランキング

順位市町単身世帯数単身世帯率
1神戸市318,372世帯43.4%
2尼崎市95,671世帯43.3%
3西宮市78,102世帯36.2%
4姫路市75,447世帯33.7%
5明石市47,314世帯35.4%
6加古川市30,985世帯28.9%
7宝塚市27,457世帯28.8%
8伊丹市24,916世帯30.2%
9川西市17,215世帯27.2%
10芦屋市14,703世帯34.6%

単身世帯数では、神戸市が318,372世帯で圧倒的に多くなっています。

兵庫県全体の単身世帯862,511世帯のうち、神戸市だけで約36.9%を占めます。

さらに尼崎市95,671世帯、西宮市78,102世帯が続いており、神戸・阪神地域に単身世帯の絶対数が大きく集中しています。 (e-Stat)

ただし、これは人口・世帯規模そのものが大きいことの影響も受けます。

地域の世帯構造を見る場合は、単身世帯数だけではなく一般世帯に占める「割合」を見る必要があります。

単身世帯率が高い市町ランキング

順位市町単身世帯率単身世帯数
1神戸市43.4%318,372世帯
2尼崎市43.3%95,671世帯
3加東市38.0%6,466世帯
4西宮市36.2%78,102世帯
5福崎町35.5%2,763世帯
6明石市35.4%47,314世帯
7芦屋市34.6%14,703世帯
8洲本市34.1%6,049世帯
9姫路市33.7%75,447世帯
10淡路市32.6%5,688世帯

単身世帯率1位は神戸市43.4%、2位は尼崎市43.3%です。

この2市では、一般世帯の4割を超えて単独世帯となっています。

一方、3位に入ったのは人口規模の大きな都市ではなく加東市38.0%です。加東市では2020年に単独世帯割合が38.0%まで上昇したことが市の公式計画でも確認されています。 (加藤市公式サイト)

この結果は、単身世帯の「数」と「率」を分けて見る意味をよく示しています。

加東市の単身世帯数は6,466世帯で、数では県内16位ですが、単身世帯率では県内3位です。

兵庫県平均を上回るのは4市

兵庫県全体の単身世帯率は35.9%です。

この県平均を上回るのは、

  • 神戸市 43.4%
  • 尼崎市 43.3%
  • 加東市 38.0%
  • 西宮市 36.2%

の4市です。

県平均に近い地域として、福崎町35.5%、明石市35.4%があります。

兵庫県平均だけを見ると県内の多くの市町で3世帯に1世帯以上が単身世帯のように見えますが、実際には神戸市や尼崎市など大規模自治体の高い単身世帯率が県平均を押し上げています。 (e-Stat)

単身世帯率が低い市町

順位市町単身世帯率
1猪名川町16.7%
2多可町19.9%
3神河町21.2%
4稲美町21.8%
5宍粟市23.1%
6市川町23.8%
7三田市24.1%
8太子町24.2%
9香美町24.3%
10たつの市24.4%

最も低いのは猪名川町16.7%です。

神戸市43.4%との差は26.7ポイントあります。

同じ兵庫県でも、一般世帯に占める一人世帯の割合には非常に大きな差があります。

多可町19.9%、神河町21.2%、稲美町21.8%などでは、単独世帯よりも複数人世帯の比重がかなり大きくなっています。

ただし、単身世帯率が低いことは「単身者が存在しない」「単身引越しが少ない」という意味ではありません。

例えば三田市は単身世帯率24.1%と比較的低いものの、単身世帯数そのものは10,231世帯あります。

神戸市は「数」と「率」の両方で県内1位

神戸市は、

一般世帯734,091世帯

のうち、

単独世帯318,372世帯

で、単身世帯率は43.4%です。

単身世帯数・単身世帯率ともに兵庫県1位です。

前の2/7「人口・世帯数比較」では、2025年国勢調査速報で神戸市の1世帯当たり人員が1.95人と県内で最も少ないことを確認しました。

今回の単身世帯統計は2020年、前ページは2025年速報なので基準年は異なりますが、神戸市で少人数世帯の割合が大きいという方向性は一致しています。

神戸市は大学、企業、商業・業務機能などが集中する大都市であり、進学・就職・転勤などに伴う単身居住が考えられます。

一方で、高齢者の一人暮らしも多数存在するため、神戸市の単身世帯を若年層だけで説明することはできません。

尼崎市も単身世帯率43%超

尼崎市は、

単独世帯95,671世帯

で県内2位、単身世帯率も43.3%で県内2位です。

前ページでは2025年の1世帯当たり人員が1.99人となっており、神戸市とともに平均世帯人員が2人を下回っていました。

2020年と2025年で統計年は異なりますが、尼崎市でも小規模世帯の比重が大きいことが確認できます。

大阪市に隣接する大都市圏という位置条件もありますが、単身世帯率が高い原因を立地だけで断定することはできません。

人口移動や年齢、住宅構成まで組み合わせて見る必要があります。

明石市では単独世帯が急増している

明石市では2020年の一般世帯133,488世帯のうち、単独世帯は47,314世帯、35.4%です。

明石市公式資料によると、単独世帯割合は、

1990年 18.4%
2000年 22.9%
2010年 28.2%
2015年 30.2%
2020年 35.4%

と長期的に上昇しています。 (明石市公式ホームページ)

2/7では、兵庫県41市町で2020年から2025年に人口が増加したのは明石市のみでした。

人口が増えているだけではなく、世帯構成に占める単身世帯の割合も長期的に高まってきた地域です。

ただし、2025年まで単独世帯そのものが同じペースで増加したとは、2020年国勢調査だけからは判断できません。

加東市は「数」より「率」が特徴的

加東市では、

一般世帯17,032世帯
単独世帯6,466世帯
単身世帯率38.0%

です。

単身世帯数では神戸市や阪神地域の都市には及びませんが、一般世帯の構成比では県内3位です。

加東市公式資料でも、単独世帯割合は2000年の22.7%から、2015年31.1%、2020年38.0%へ上昇しています。 (加藤市公式サイト)

このように、人口規模が比較的小さい市でも単身世帯率が高い場合があります。

「単身世帯数が少ない=一人暮らしの比重も低い」とは限りません。

兵庫県10地域で比較すると神戸・阪神南が高い

41市町の数値を兵庫県の10地域区分で合計すると、単身世帯率は次のようになります。

地域一般世帯数単身世帯数単身世帯率
神戸734,091世帯318,372世帯43.4%
阪神南479,077世帯188,476世帯39.3%
阪神北294,367世帯81,650世帯27.7%
東播磨302,390世帯95,665世帯31.6%
北播磨103,046世帯29,878世帯29.0%
中播磨239,665世帯80,036世帯33.4%
西播磨95,337世帯25,144世帯26.4%
但馬60,653世帯16,511世帯27.2%
丹波38,526世帯10,304世帯26.7%
淡路52,206世帯16,475世帯31.6%

地域単位では神戸地域43.4%、阪神南39.3%が高くなっています。

一方、阪神北27.7%、西播磨26.4%、但馬27.2%、丹波26.7%などは県平均を大きく下回ります。

特に興味深いのは、同じ阪神地域でも阪神南39.3%と阪神北27.7%で大きな差があることです。

兵庫県では単純に「都市部」「地方部」と二分するだけではなく、地域ごとの住宅・人口構造まで見る必要があります。 (e-Stat)

兵庫県の高齢単身世帯は31万3,735世帯

単身世帯には、学生や若年就業者、転勤者だけでなく、高齢者の一人暮らしも含まれます。

2020年国勢調査では、兵庫県の65歳以上の単独世帯は313,735世帯です。

一般世帯2,399,358世帯に占める割合は約13.1%です。

さらに単独世帯862,511世帯のうち、65歳以上の単独世帯は約36.4%を占めます。

つまり兵庫県では、単身世帯のおよそ3世帯に1世帯以上が65歳以上の一人暮らしです。兵庫県の住生活資料でも、2020年の65歳以上単身世帯313,735世帯が示されています。 (兵庫県)

全国では65歳以上の単独世帯が6,716,806世帯で、単独世帯全体21,151,042世帯の約31.8%です。

この比較では、兵庫県は単身世帯の中に占める高齢単身世帯の割合が全国より高くなっています。

したがって、兵庫県の単身世帯を「若い人の一人暮らし」だけで捉えることはできません。

単身世帯率が同じでも中身は同じとは限らない

例えば、

神戸市 43.4%
尼崎市 43.3%
加東市 38.0%
福崎町 35.5%

と単身世帯率が高い地域があります。

しかし、これらの単身世帯が、

  • 学生
  • 若年就業者
  • 転勤者
  • 単身赴任者
  • 中高年単身者
  • 高齢単身者

のどの層を多く含むかは同じとは限りません。

単身世帯率だけでは年齢構成は分からないからです。

そのため、6/7「年齢構成・高齢化率比較」と組み合わせることが重要になります。

高齢化率が高く、単身世帯率も高い地域では高齢単身世帯との関係を確認する必要がありますが、統計上両方が高いからといって直接的な因果関係を断定してはいけません。

人口減少と単身世帯は両立する

2/7では、2020年から2025年までに兵庫県人口が141,177人減少する一方、世帯数は59,623世帯増加していることを確認しました。

さらに19市町で、

人口減少+世帯増加

が同時に発生していました。

2020年時点ですでに兵庫県の一般世帯の35.9%が単独世帯となっていることを考えると、人口と世帯数が同じ方向へ動かない背景を考えるうえで、単身世帯を含む世帯の小規模化は重要な視点です。

ただし2020年の単独世帯と2025年の世帯数を比較して、「2025年までの世帯増加はすべて単身世帯の増加によるもの」と断定することはできません。

2025年国勢調査の詳細な世帯類型が公表されれば、2020年との直接比較が可能になります。

単身世帯数と単身世帯率は別の指標

兵庫県では、この違いが特に分かりやすく表れています。

例えば、

加東市

単身世帯数 6,466世帯
単身世帯率 38.0%
率では県内3位

三田市

単身世帯数 10,231世帯
単身世帯率 24.1%

です。

三田市のほうが単身世帯の絶対数は多いですが、一般世帯に占める比率では加東市が大きく上回ります。

また、

明石市

単身世帯数 47,314世帯
単身世帯率 35.4%

福崎町

単身世帯数 2,763世帯
単身世帯率 35.5%

では、単身世帯率はほぼ同じですが、単身世帯数は17倍以上違います。

単身世帯数は市場や人口規模を見る指標

単身世帯率は地域の世帯構造を見る指標

として分けて考える必要があります。

単身世帯と単身引越し

兵庫県には2020年時点で86万2,511の単身世帯があります。

ただし、これは年間の単身引越し件数ではありません。

長期間同じ住宅に住む単身者も多いため、

単身世帯数=年間単身引越し件数

ではありません。

一方で、単身世帯は、

  • 進学
  • 就職
  • 転職
  • 転勤
  • 単身赴任
  • 賃貸住宅間の住み替え
  • 高齢者の住み替え
  • 子どもの独立
  • 配偶者との死別後の転居

など、単身者の住宅移動を考える際の重要な母数です。

特に神戸市、尼崎市、西宮市、姫路市、明石市などは単身世帯の絶対数が非常に大きくなっています。

一方、加東市や福崎町のように、人口規模に対して単身世帯の割合が高い地域もあります。

次の人口移動統計との接続

単身世帯が多い地域が、必ず人口移動も多いとは限りません。

単身世帯数はある時点の「世帯構造」を表し、転入・転出は一定期間に「何人が移動したか」を表す別の統計です。

例えば神戸市のような大都市では、

  • 単身世帯数が多い
  • 単身世帯率も高い
  • 人口・世帯規模も大きい

という特徴があります。

次の4/7では実際の転入者数・転出者数を41市町で比較し、

単身世帯の多い地域

と、

人口の出入りが大きい地域

がどのように重なるかを確認します。

まとめ

2020年国勢調査による兵庫県の一般世帯数は、

2,399,358世帯

単身世帯数は、

862,511世帯

単身世帯率は、

35.9%

です。 (e-Stat)

単身世帯数では、

1位 神戸市 318,372世帯
2位 尼崎市 95,671世帯
3位 西宮市 78,102世帯
4位 姫路市 75,447世帯
5位 明石市 47,314世帯

となりました。

単身世帯率では、

1位 神戸市 43.4%
2位 尼崎市 43.3%
3位 加東市 38.0%
4位 西宮市 36.2%
5位 福崎町 35.5%

です。

一方、最も低い猪名川町は16.7%で、神戸市との差は26.7ポイントあります。

さらに兵庫県には65歳以上の単独世帯が313,735世帯あり、単身世帯全体の約36.4%を占めます。

兵庫県では、

神戸・阪神南の大都市型単身世帯

だけでなく、

高齢化の進む地域の高齢単身世帯

や、

人口規模は小さくても単身世帯率が高い地域

を分けて見る必要があります。

単身世帯数、単身世帯率、人口移動、人口増減、年齢構成、住宅所有関係まで重ねることで、兵庫県41市町の地域差がより具体的に見えてきます。

出典

出典:総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計」

出典:e-Stat「世帯の家族類型,世帯人員の人数別一般世帯数-全国,都道府県,市区町村」

出典:兵庫県「兵庫県の住生活を取り巻く現状」

出典:明石市「明石市の子ども・子育てを取り巻く状況」

出典:加東市「第4次加東市男女共同参画プラン」

出典:福崎町「福崎町人口ビジョン」

※単身世帯率は「単独世帯数÷一般世帯数×100」で再計算し、小数第2位以下を四捨五入して小数第1位で表示しています。

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