兵庫県41市町の年齢構成・高齢化率比較|市町別の地域統計

兵庫県41市町の年齢構成・高齢化率比較

兵庫県41市町では、人口規模だけでなく、子ども・現役世代・高齢者が人口に占める割合にも大きな地域差があります。

このページでは、

  • 0~14歳の年少人口
  • 15~64歳の生産年齢人口
  • 65歳以上人口
  • 年少人口割合
  • 生産年齢人口割合
  • 高齢化率

を41市町すべて同一基準で比較します。

兵庫県では2025年国勢調査の人口・世帯数の速報がすでに公表されていますが、市町別の年齢3区分は速報資料には掲載されていません。そこで、年齢構成については、41市町を同一定義で比較できる総務省統計局「令和2年国勢調査」の2020年10月1日現在データを使用します。兵庫県も市町別の年齢3区分人口としてこの国勢調査結果を掲載しています。 (兵庫県)

このページで使用する年齢区分

年齢は次の3区分です。

年少人口
0~14歳

生産年齢人口
15~64歳

高齢者人口
65歳以上

このページでは、兵庫県公表表の「構成比」をそのまま使用します。

なお、2020年国勢調査には年齢不詳人口があります。そのため、3区分の人数を合計しても総人口と完全には一致せず、3つの構成比を足しても必ずしも100%にはなりません。

兵庫県全体では年齢不詳が182,391人あります。

兵庫県41市町の年齢構成・高齢化率

市町0~14歳人口年少人口割合15~64歳人口生産年齢人口割合65歳以上人口高齢化率
神戸市171,31511.2%843,64555.3%419,16127.5%
姫路市69,35613.1%310,28058.5%142,41126.8%
尼崎市47,97810.4%246,31653.6%120,11326.1%
明石市41,15513.6%177,63858.5%79,61726.2%
西宮市64,95813.4%293,51960.4%115,94423.9%
洲本市4,33910.5%21,32751.7%15,16936.8%
芦屋市11,45512.2%52,98956.4%27,65429.4%
伊丹市27,15913.7%119,49760.3%51,47626.0%
相生市3,23811.4%14,47951.1%10,41436.7%
豊岡市9,48212.2%41,00652.9%26,52234.2%
加古川市32,87112.6%151,93358.2%72,33227.7%
赤穂市5,21711.4%25,04754.6%15,09332.9%
西脇市4,56811.8%20,73253.6%12,97433.5%
宝塚市29,19512.9%129,84657.3%63,68928.1%
三木市8,23010.9%40,26153.5%26,40835.1%
高砂市11,16912.7%50,31657.4%25,59629.2%
川西市18,39212.1%84,62555.6%49,18832.3%
小野市6,32513.3%27,10457.0%13,84429.1%
三田市13,94512.8%65,91060.3%28,85326.4%
加西市4,59610.8%23,52155.1%14,36633.6%
丹波篠山市4,47011.3%20,42751.6%13,86235.0%
養父市2,44711.1%10,87649.1%8,75039.5%
丹波市7,43312.1%32,23552.4%21,53535.0%
南あわじ市5,19011.8%22,36250.7%15,95636.2%
朝来市3,39411.7%14,81751.1%10,35135.7%
淡路市4,49510.7%20,94649.9%16,26538.8%
宍粟市4,00011.5%18,12152.0%12,64836.3%
加東市5,11912.6%23,84458.7%10,75726.5%
たつの市8,99512.1%40,38254.3%22,96330.9%
猪名川町3,83912.9%16,42255.3%9,41131.7%
多可町1,95110.1%9,80950.9%7,30637.9%
稲美町3,82012.6%16,61554.9%9,71632.1%
播磨町4,78514.2%19,30857.5%9,16027.3%
市川町1,12410.0%5,89452.5%4,18437.3%
福崎町2,44212.6%10,51654.3%5,45428.1%
神河町1,15110.8%5,39950.9%4,05538.2%
太子町4,84414.5%19,17257.3%9,04527.0%
上郡町1,2398.9%6,88249.6%5,45439.3%
佐用町1,4629.2%7,53347.5%6,85343.2%
香美町1,66110.3%7,87049.0%6,53040.6%
新温泉町1,40110.5%6,44248.4%5,46441.0%

市町別の人数・構成比は兵庫県が掲載する総務省統計局「国勢調査人口等基本集計」によります。

兵庫県全体の年齢構成

2020年10月1日の兵庫県全体では、

0~14歳人口:660,205人・12.1%

15~64歳人口:3,075,863人・56.3%

65歳以上人口:1,546,543人・28.3%

となっています。

総人口は5,465,002人で、このほか年齢不詳が182,391人あります。

兵庫県では、65歳以上人口が総人口の3割近くを占める一方、15歳未満人口は約12%となっています。

ただし、この県平均だけを見ると市町間の大きな差が見えません。

高齢化率が20%台前半の自治体もあれば、40%を超える町もあります。

高齢化率ランキング

65歳以上人口の構成比が高い上位10市町は次のとおりです。

順位市町高齢化率
1佐用町43.2%
2新温泉町41.0%
3香美町40.6%
4養父市39.5%
5上郡町39.3%
6淡路市38.8%
7神河町38.2%
8多可町37.9%
9市川町37.3%
10洲本市36.8%

高齢化率が最も高いのは佐用町の43.2%です。

次いで、

新温泉町 41.0%
香美町 40.6%

となっています。

高齢化率40%以上は3町

兵庫県41市町のうち、高齢化率が40%以上だったのは、

  • 佐用町 43.2%
  • 新温泉町 41.0%
  • 香美町 40.6%

の3町です。

一方、高齢化率50%以上の自治体はありません。

35%以上まで範囲を広げると17市町となり、但馬・西播磨・淡路・丹波などで高い割合が目立ちます。

高齢化率が低い市町

高齢化率が低い順では次のようになります。

順位市町高齢化率
1西宮市23.9%
2伊丹市26.0%
3尼崎市26.1%
4明石市26.2%
5三田市26.4%
6加東市26.5%
7姫路市26.8%
8太子町27.0%
9播磨町27.3%
10神戸市27.5%

最も低いのは西宮市の23.9%です。

西宮市では15~64歳人口の割合も60.4%と高く、県内でも比較的現役世代の割合が高い年齢構成となっています。

阪神地域や明石市などでは、県北部や西播磨の中山間地域と比較して高齢化率が低い傾向が確認できます。

年少人口割合ランキング

0~14歳人口の割合が高い上位10市町は次のとおりです。

順位市町年少人口割合
1太子町14.5%
2播磨町14.2%
3伊丹市13.7%
4明石市13.6%
5西宮市13.4%
6小野市13.3%
7姫路市13.1%
8宝塚市12.9%
8猪名川町12.9%
10三田市12.8%

最も高いのは太子町の14.5%です。

次いで播磨町14.2%、伊丹市13.7%、明石市13.6%となっています。

一方、年少人口割合が最も低いのは上郡町の8.9%で、佐用町も9.2%となっています。

年少人口の割合でも、市町によって5ポイント以上の差があります。

生産年齢人口割合ランキング

15~64歳の生産年齢人口割合が高い上位自治体は次のとおりです。

順位市町生産年齢人口割合
1西宮市60.4%
2伊丹市60.3%
2三田市60.3%
4加東市58.7%
5姫路市58.5%
5明石市58.5%
7加古川市58.2%
8播磨町57.5%
9高砂市57.4%
10宝塚市57.3%

西宮市が60.4%で最も高く、伊丹市と三田市が60.3%で続きます。

反対に最も低いのは佐用町の47.5%です。

新温泉町48.4%、香美町49.0%、養父市49.1%、上郡町49.6%と続き、高齢化率が高い自治体では生産年齢人口割合が低い傾向も確認できます。

ただし、これは年齢構成上の関係を示すものであり、特定の人口減少要因をこの数字だけから断定することはできません。

10地域で見ると但馬・淡路・丹波・西播磨の高齢化率が高い

兵庫県の地域別では次のようになっています。

地域年少人口割合生産年齢人口割合高齢化率
神戸地域11.2%55.3%27.5%
阪神南地域12.0%57.1%25.4%
阪神北地域12.9%58.2%28.3%
東播磨地域13.1%58.1%27.4%
北播磨地域11.7%55.0%32.4%
中播磨地域13.0%58.1%27.3%
西播磨地域11.8%53.4%33.4%
但馬地域11.6%51.3%36.5%
丹波地域11.8%52.1%35.0%
淡路地域11.0%50.8%37.2%

高齢化率が最も高い地域は淡路地域の37.2%です。

次いで、

但馬地域 36.5%
丹波地域 35.0%
西播磨地域 33.4%

となっています。

一方、阪神南地域は25.4%と最も低くなっています。

兵庫県は神戸・阪神の大都市圏から但馬の山間部、淡路島まで地理的な幅が大きく、それが年齢構成にも表れています。

2015年から2020年に高齢化率は上昇

兵庫県全体の2015年国勢調査では、

0~14歳 706,871人・12.8%
15~64歳 3,280,212人・59.3%
65歳以上 1,481,646人・26.8%

でした。 (兵庫県)

2020年には、

0~14歳 660,205人・12.1%
15~64歳 3,075,863人・56.3%
65歳以上 1,546,543人・28.3%

となっています。

5年間で、

年少人口は46,666人減少

生産年齢人口は204,349人減少

65歳以上人口は64,897人増加

しました。

高齢化率は26.8%から28.3%へ、1.5ポイント上昇しています。

この期間については、兵庫県全体では高齢化率が上昇しただけでなく、65歳以上人口そのものも増えています。

高齢化率上昇と高齢者数増加は同じ意味ではない

ただし、一般論として、

高齢化率が上がった=高齢者人口が必ず増えた

とは限りません。

例えば高齢者人口が少し減少していても、年少人口や生産年齢人口がそれ以上の速度で減少すれば、高齢者が総人口に占める割合は上昇します。

そのため、市町村の高齢化を見る場合は、

65歳以上人口の実数
高齢化率
総人口の増減
生産年齢人口の変化

を分けて確認する必要があります。

高齢化率と人口減少率には地域的な重なりがある

前ページの「兵庫県41市町の人口増減・人口増減率比較」では、2020年から2025年にかけて人口減少率が高かった自治体として、

香美町
市川町
佐用町
養父市
神河町
宍粟市

などが確認されました。

2020年の年齢構成を見ると、これらの自治体はいずれも高齢化率が比較的高い地域です。

例えば、

佐用町 43.2%
香美町 40.6%
養父市 39.5%
神河町 38.2%
市川町 37.3%
宍粟市 36.3%

となっています。

このことから、兵庫県内では高齢化率の高い地域と人口減少率の高い地域に一定の重なりが確認できます。

ただし、人口減少の原因には出生・死亡・転入・転出など複数の要素があるため、高齢化だけを原因として断定することはできません。

高齢化率と単身世帯を組み合わせて見る

「兵庫県41市町の単身世帯数・単身世帯率比較」と年齢構成を組み合わせることも重要です。

高齢化率の高い地域では、

配偶者との死別
子どもの地域外転出
高齢者のみの世帯
高齢者の一人暮らし

などが存在します。

そのため、高齢化率が高い自治体では高齢単身世帯の存在も地域構造を見るうえで重要になります。

一方、神戸市や尼崎市などの都市部では、大学進学、就職、転勤などによる若年・現役世代の単身世帯も多く含まれます。

つまり、同じ「単身世帯率が高い地域」であっても、

若い単身者が多い都市

と、

高齢単身者の影響が大きい地域

では背景が異なる可能性があります。

単身世帯統計だけで判断せず、年齢構成を組み合わせることで地域の性格がより分かりやすくなります。

西宮市・伊丹市・明石市などは比較的若い構成

西宮市は、

年少人口割合13.4%
生産年齢人口割合60.4%
高齢化率23.9%

となっています。

伊丹市は、

年少人口割合13.7%
生産年齢人口割合60.3%
高齢化率26.0%

です。

明石市も、

年少人口割合13.6%
生産年齢人口割合58.5%
高齢化率26.2%

となっています。

これらの自治体は兵庫県平均と比較して年少人口・生産年齢人口の割合が高く、高齢化率が低い年齢構成です。

前ページでは明石市が2020年から2025年の41市町で唯一人口増加となっていました。

人口増減、人口移動、年齢構成を組み合わせることで、兵庫県内でも人口が比較的維持されている地域の特徴が見えてきます。

高齢化と住宅構成も関係して見る必要がある

高齢化率の高い地域では、長期間同じ住宅で暮らしている高齢者世帯が多い可能性があります。

一方、若年単身世帯や転入者の多い地域では、民営借家などの割合が高いケースも考えられます。

ただし、

高齢化率が高い=持ち家率が高い

単身世帯率が高い=民営借家率が高い

と数字を確認せずに断定することはできません。

次の「兵庫県41市町の住宅・持ち家・借家比較」と組み合わせることで、

年齢構成
単身世帯
住宅所有関係

の3つを横断して見ることができます。

高齢者の住み替えも引越しの一つ

単身引越しは若い人だけのものではありません。

高齢者でも、

持ち家から賃貸住宅への住み替え
子どもの近くへの転居
県外からの呼び寄せ
高齢者向け住宅への転居
施設入居に伴う家財移動
配偶者との死別後の住み替え

などが発生します。

一方、若年人口や生産年齢人口では、

進学
就職
転職
転勤
単身赴任

に伴う移動があります。

したがって、年齢構成を把握することは、その地域でどのような背景の人口移動が存在するのかを考える材料になります。

まとめ

2020年国勢調査による兵庫県全体の年齢構成は、

0~14歳 660,205人・12.1%

15~64歳 3,075,863人・56.3%

65歳以上 1,546,543人・28.3%

でした。

41市町の高齢化率では、

1位 佐用町 43.2%
2位 新温泉町 41.0%
3位 香美町 40.6%

となっています。

高齢化率40%以上は3町、50%以上は0市町です。

反対に高齢化率が最も低いのは西宮市の23.9%でした。

年少人口割合では太子町14.5%、播磨町14.2%、伊丹市13.7%が上位となり、生産年齢人口割合では西宮市60.4%、伊丹市・三田市60.3%が上位です。

地域別では、阪神地域や東播磨で比較的若い人口構成が見られる一方、但馬・淡路・丹波・西播磨では高齢化率が高く、兵庫県内でも大きな地域差があります。

また、2015年から2020年にかけて県全体では65歳以上人口そのものが増加し、高齢化率も26.8%から28.3%へ上昇しました。 (兵庫県)

人口増減、単身世帯、人口移動、年齢構成を組み合わせて見ることで、兵庫県41市町の人口構造を一つの数字だけではなく、より立体的に捉えることができます。

出典

出典:総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計」
出典:兵庫県「兵庫県の年齢階級別総人口(市町別)(令和2年10月1日現在)」
出典:兵庫県「平成27年国勢調査人口等基本集計結果(確定値)」 (兵庫県)
出典:兵庫県「令和7年国勢調査速報結果(県独自集計)」 (兵庫県)

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