徳島県24市町村の住宅・賃貸・持ち家率比較|市町村別の住宅統計

徳島県24市町村の住宅・持ち家・借家比較

徳島県24市町村について、住宅の所有関係と持ち家世帯の割合を比較します。

人口や世帯数が同程度の地域でも、

  • 持ち家が中心の地域
  • 民営借家が多い地域
  • 公営住宅が比較的多い地域
  • アパート・マンションが多い地域
  • 給与住宅や社宅が利用される地域

など、住宅構成には大きな違いがあります。

特に単身世帯では、進学、就職、転勤、単身赴任、一人暮らし、賃貸住宅間の住み替えなどによって借家を利用するケースが多いため、住宅の所有関係は単身引越し需要を考えるうえでも重要な統計です。

このページでは、徳島県24市町村を同じ条件で比較するため、2020年国勢調査の住宅所有関係に関するデータを使用します。

徳島県24市町村の持ち家世帯割合一覧

市町村比較では、

持ち家に住む一般世帯数 ÷ 一般世帯数 ×100

による割合で統一します。

市町村持ち家世帯割合
徳島市56.3%
鳴門市74.5%
小松島市74.4%
阿南市75.9%
吉野川市78.6%
阿波市85.2%
美馬市77.1%
三好市78.5%
勝浦町87.7%
上勝町80.3%
佐那河内村94.4%
石井町78.4%
神山町84.5%
那賀町85.3%
牟岐町85.0%
美波町84.2%
海陽町80.4%
松茂町61.2%
北島町67.3%
藍住町68.1%
板野町76.9%
上板町84.9%
つるぎ町83.1%
東みよし町78.5%

出典:総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計」

徳島県24市町村を同一基準で並べた2020年国勢調査の市町村別持ち家率でも、佐那河内村94.4%から徳島市56.3%まで同じ順位・数値が確認できます。

持ち家世帯割合が高い市町村ランキング

徳島県24市町村を持ち家世帯割合が高い順に並べると、次のようになります。

順位市町村持ち家世帯割合
1位佐那河内村94.4%
2位勝浦町87.7%
3位那賀町85.3%
4位阿波市85.2%
5位牟岐町85.0%
6位上板町84.9%
7位神山町84.5%
8位美波町84.2%
9位つるぎ町83.1%
10位海陽町80.4%

最も持ち家世帯割合が高いのは佐那河内村の94.4%です。

一般世帯のおよそ20世帯に19世帯が持ち家に住んでいる計算になります。

勝浦町も87.7%、那賀町85.3%、阿波市85.2%、牟岐町85.0%となっています。

徳島県では山間部や町村部を中心に、持ち家中心の住宅構成となっている地域が多くあります。

持ち家世帯割合80%以上は11市町村

持ち家世帯割合が80%以上となっているのは次の11市町村です。

市町村持ち家世帯割合
佐那河内村94.4%
勝浦町87.7%
那賀町85.3%
阿波市85.2%
牟岐町85.0%
上板町84.9%
神山町84.5%
美波町84.2%
つるぎ町83.1%
海陽町80.4%
上勝町80.3%

徳島県24市町村のほぼ半数で、一般世帯の8割以上が持ち家となっています。

戸建て住宅や家族世帯を中心とする地域では、徳島市などの都市部とは住宅構成が大きく異なります。

佐那河内村は94.4%が持ち家

佐那河内村の持ち家世帯割合は94.4%で、徳島県24市町村の中で最も高くなっています。

前ページまでの統計では、佐那河内村の単身世帯率は21.3%で県内最低でした。

つまり、

単身世帯の割合が低く、持ち家世帯の割合が非常に高い

という特徴があります。

住宅・世帯構造の両方から、家族世帯と持ち家を中心とする地域であることが分かります。

勝浦町・那賀町も持ち家中心

勝浦町の持ち家世帯割合は87.7%です。

那賀町も85.3%となっています。

一方、前ページの年齢構成では那賀町の高齢化率は非常に高く、人口減少も進んでいました。

持ち家率の高い人口減少地域では、高齢者が長年住んできた戸建て住宅が多く存在することがあります。

今後は、

  • 高齢者の住み替え
  • 子ども世帯との同居
  • 施設への入居
  • 相続
  • 空き家化

などが住宅移動に影響する可能性があります。

持ち家世帯割合が低い市町村ランキング

一方、持ち家世帯割合が低い地域を順に見ると次のようになります。

順位市町村持ち家世帯割合
1位徳島市56.3%
2位松茂町61.2%
3位北島町67.3%
4位藍住町68.1%
5位小松島市74.4%
6位鳴門市74.5%
7位阿南市75.9%
8位板野町76.9%
9位美馬市77.1%
10位石井町78.4%

最も低いのは徳島市の56.3%です。

2位の松茂町61.2%、北島町67.3%、藍住町68.1%と続きます。

持ち家割合が比較的低い地域は、徳島市とその周辺に集中しています。

徳島市は県内で住宅構成が大きく異なる

徳島市の持ち家世帯割合は56.3%です。

県内最高の佐那河内村94.4%とは、大きな差があります。

徳島市には、

  • アパート
  • マンション
  • 学生向け住宅
  • 単身者向け住宅
  • 転勤者向け住宅
  • 社宅
  • 公営住宅

など、多様な住宅があります。

前ページまでの統計でも徳島市は単身世帯数が53,422世帯と県内で突出して多く、単身世帯率も44.8%でした。

持ち家割合の低さと単身世帯の多さを組み合わせると、県内でも特に賃貸住宅を利用する単身者が多い地域であることが分かります。

松茂町も持ち家割合が低い

松茂町の持ち家世帯割合は61.2%で、徳島市に次いで県内2番目に低くなっています。

年齢構成では生産年齢人口割合が県内でも高く、高齢化率は低い地域でした。

さらに人口規模に対して転入・転出も多くなっています。

働く世代が比較的多く、持ち家以外の住宅も一定数あることから、転勤・就職・住み替えなどによる住宅移動が発生しやすい地域の一つです。

北島町・藍住町も賃貸住宅が重要

北島町の持ち家世帯割合は67.3%、藍住町は68.1%です。

徳島県内では比較的低い水準です。

これまでの統計では、

北島町

  • 2020年から2025年に人口増加
  • 転入超過
  • 高齢化率が低い
  • 年少人口割合が高い

藍住町

  • 人口減少率が非常に低い
  • 人口規模が町として非常に大きい
  • 転入・転出が多い
  • 若い人口構成

という特徴がありました。

徳島市周辺の住宅地域では、持ち家だけでなく民営借家や集合住宅も人口移動を支える重要な住宅となっています。

最高と最低では38.1ポイント差

最も持ち家世帯割合が高い佐那河内村は94.4%です。

最も低い徳島市は56.3%です。

その差は、

38.1ポイント

あります。

同じ徳島県内でも、住宅の所有構造には非常に大きな差があります。

県平均だけを見ても、こうした地域差を把握することはできません。

徳島県全体では持ち家約21万世帯

2020年国勢調査では、徳島県の「住宅に住む一般世帯」は303,392世帯です。

このうち持ち家は、

211,160世帯

でした。

住宅に住む一般世帯に占める持ち家の割合は、

69.6%

です。

2015年は69.8%だったため、5年間で0.2ポイント低下しました。徳島県公式の2020年国勢調査概要でも、持ち家割合69.6%と公表されています。

全国より持ち家割合が高い徳島県

2020年国勢調査では、全国の住宅に住む一般世帯に占める持ち家割合は61.4%です。

徳島県は69.6%なので、

全国より8.2ポイント高い

水準です。

全国では住宅に住む一般世帯54,953,523世帯のうち33,729,416世帯が持ち家でした。徳島県では303,392世帯のうち211,160世帯が持ち家となっています。

徳島県全体では持ち家中心の住宅構成ですが、徳島市や松茂町などでは持ち家割合が低く、市町村による差が大きくなっています。

市町村比較と県全体では分母に注意

このページの24市町村比較では、これまでの統計ページと条件を合わせるため、

一般世帯数に占める持ち家世帯の割合

を使用しています。

一方、徳島県公式が公表している69.6%は、

住宅に住む一般世帯に占める持ち家世帯の割合

です。

分母が異なるため、単純に同じ数字として比較しないよう注意が必要です。

「100%-持ち家率」を借家率にしない

住宅統計を見る際に特に重要なのがこの点です。

単純に、

100%-持ち家率=借家率

とはなりません。

国勢調査では住宅の所有関係を、

  • 持ち家
  • 公営の借家
  • 都市再生機構・公社の借家
  • 民営の借家
  • 給与住宅
  • 間借り
  • 住宅以外に住む一般世帯
  • 住居の種類不詳

などに分けて集計しています。

そのため、このページでは「持ち家以外」を一律に「借家」とは表記しません。

借家にも複数の種類がある

一般に「賃貸」と呼ばれる住宅にも統計上は複数の種類があります。

公営の借家

県営住宅、市営住宅、町営住宅などです。

民営の借家

民間のアパート、マンション、貸家などです。

給与住宅

会社の社宅、社員寮、公務員宿舎などです。

単身引越しとの関係では、特に民営借家と給与住宅が重要になります。

民営借家と単身引越し

単身者が利用する住宅では、民営のアパートやマンションが大きな役割を持っています。

特に、

  • 大学への進学
  • 就職
  • 転職
  • 転勤
  • 単身赴任
  • 初めての一人暮らし
  • 賃貸住宅間の住み替え

では、民営借家を利用するケースが多くあります。

徳島市のように、

単身世帯率が高く、持ち家率が低い地域

では、賃貸住宅の入居・退去に伴う単身引越しが重要になります。

給与住宅も仕事に伴う引越しと関係

企業や官公庁などが用意する社宅・寮・宿舎は、国勢調査では給与住宅として扱われます。

給与住宅への入居では、

  • 転勤
  • 新規採用
  • 単身赴任
  • 配属変更

などによる引越しが発生します。

そのため、地域の単身引越し需要を分析する場合、民営借家だけでなく給与住宅も無視できません。

持ち家率が高い地域でも引越しは発生する

持ち家率が高い地域だからといって、引越しが少ないとは限りません。

持ち家中心の地域でも、

  • 実家からの独立
  • 進学
  • 就職
  • 結婚
  • 転勤
  • 家族との同居
  • 高齢者の住み替え
  • 子どもの近くへの転居
  • 県外への転出
  • 相続に伴う住宅整理

などによって引越しは発生します。

特に人口減少地域では、若年層が徳島市や県外へ転出すること自体が単身引越しになる場合があります。

高齢化率と持ち家率を合わせて見る

徳島県では、

  • 上勝町
  • 神山町
  • 那賀町
  • 牟岐町
  • 美波町
  • 海陽町
  • つるぎ町

など、高齢化率と持ち家率の両方が高い地域があります。

こうした地域では、高齢者が長年暮らしてきた戸建て住宅が多いことが考えられます。

今後、

  • 高齢者住宅への住み替え
  • 施設への入居
  • 子どもとの同居
  • 相続
  • 空き家化

などによる住宅移動が増える可能性があります。

単身世帯率と持ち家率を比較すると地域差が分かる

代表的な地域を比較すると違いが明確です。

徳島市

単身世帯率 44.8%
持ち家世帯割合 56.3%

松茂町

単身世帯率 31.9%
持ち家世帯割合 61.2%

藍住町の単身世帯率・持ち家率

単身世帯率 27.9%
持ち家世帯割合 68.1%

上板町

単身世帯率 23.8%
持ち家世帯割合 84.9%

佐那河内村

単身世帯率 21.3%
持ち家世帯割合 94.4%

徳島市では単身世帯の割合が高く、持ち家割合が低くなっています。

一方、佐那河内村や上板町では単身世帯率が低く、持ち家割合が非常に高くなっています。

人口・世帯構成と住宅所有関係が地域によって大きく異なることが分かります。

人口移動と住宅構成を組み合わせて見る

住宅構成だけでは、実際に何人が引越しているのかは分かりません。

そこで転入・転出統計と組み合わせることが重要です。

北島町では、

  • 持ち家割合が県内では比較的低い
  • 若い人口構成
  • 転入超過
  • 2020年から2025年に人口増加

となっています。

一方、牟岐町では、

  • 持ち家割合85.0%
  • 高齢化率が非常に高い
  • 人口減少率も高い

という特徴があります。

同じ徳島県内でも、住宅移動が発生する背景は大きく異なります。

徳島県24市町村の住宅・持ち家・借家まとめ

2020年国勢調査では、徳島県24市町村の持ち家世帯割合には大きな地域差があります。

最も高いのは佐那河内村の94.4%です。

続いて、

  • 勝浦町 87.7%
  • 那賀町 85.3%
  • 阿波市 85.2%
  • 牟岐町 85.0%
  • 上板町 84.9%

となっています。

一方、最も低いのは徳島市の56.3%です。

松茂町61.2%、北島町67.3%、藍住町68.1%と続きます。

最高の佐那河内村と最低の徳島市では38.1ポイントの差があります。

徳島県全体では、住宅に住む一般世帯303,392世帯のうち211,160世帯が持ち家で、公式の持ち家割合は69.6%です。

全国平均61.4%を上回り、県全体では持ち家中心の住宅構成となっています。

ただし徳島市やその周辺地域では、賃貸住宅など持ち家以外の住宅も重要な役割を持っています。

人口・世帯数、単身世帯、転入・転出、人口増減、年齢構成、住宅所有関係を組み合わせて見ることで、徳島県24市町村それぞれの人口と住まいの特徴をより詳しく把握できます。

出典:総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計」
出典:e-Stat「住宅の所有の関係別一般世帯数」
出典:徳島県「令和2年国勢調査人口等基本集計結果の概要」

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