徳島県24市町村の転入・転出・社会増減比較|人口移動の地域統計

徳島県24市町村の転入・転出・社会増減比較

徳島県24市町村について、2024年の転入者数・転出者数・社会増減を比較します。

人口そのものが増えているか減っているかだけでは、地域で実際にどの程度の人が移動しているかは分かりません。

転入・転出は、

  • 進学
  • 就職
  • 転勤
  • 単身赴任
  • 結婚
  • 一人暮らしの開始
  • 賃貸住宅間の住み替え
  • 県外への転居
  • 県外からの転入

などによって実際に住所を移した人の動きを示すため、地域の単身引越し需要を見るうえでも重要な統計です。

このページでは、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」の2024年人口動態を使用し、徳島県24市町村を同じ基準で比較します。

徳島県24市町村の転入・転出・社会増減一覧

このページでは、市町村間の比較を分かりやすくするため、

社会増減=転入者数-転出者数

として統一して計算します。

プラスの場合は転入超過、マイナスの場合は転出超過です。

市町村転入者数転出者数社会増減
徳島市7,550人7,708人-158人
鳴門市1,669人1,740人-71人
小松島市971人1,326人-355人
阿南市1,542人1,886人-344人
吉野川市954人1,053人-99人
阿波市993人1,099人-106人
美馬市655人727人-72人
三好市490人644人-154人
勝浦町80人110人-30人
上勝町35人54人-19人
佐那河内村36人35人+1人
石井町679人719人-40人
神山町161人140人+21人
那賀町149人223人-74人
牟岐町70人117人-47人
美波町112人166人-54人
海陽町208人251人-43人
松茂町702人783人-81人
北島町996人949人+47人
藍住町1,345人1,353人-8人
板野町421人401人+20人
上板町329人339人-10人
つるぎ町134人176人-42人
東みよし町364人380人-16人

出典:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査 令和7年1月1日住民基本台帳人口・令和6年人口動態(市区町村別・総計)」

※転入・転出には日本人住民と外国人住民を含む総計を使用しています。

※総務省統計の「社会増減数」には、転入・転出以外の住民票記載・消除等が含まれる場合があります。このページでは市町村間の比較条件を統一するため、「転入者数-転出者数」を社会増減として表示しています。

転入者数が多い市町村ランキング

2024年の転入者数が多い市町村を順に見ると、次のようになります。

順位市町村転入者数
1位徳島市7,550人
2位鳴門市1,669人
3位阿南市1,542人
4位藍住町1,345人
5位北島町996人
6位阿波市993人
7位小松島市971人
8位吉野川市954人
9位松茂町702人
10位石井町679人

最も転入者数が多いのは徳島市で7,550人です。

2位の鳴門市1,669人と比較しても4倍以上あり、徳島県内では人口移動が徳島市に大きく集中しています。

県庁所在地の徳島市には、企業、行政機関、大学、病院、商業施設、賃貸住宅などが集まっており、進学、就職、転勤、単身赴任などによる転入が発生します。

徳島市だけで年間7,000人を超える転入

徳島市では2024年の1年間に7,550人が転入しています。

一方、転出者も7,708人います。

転入と転出を合わせると、

15,258人

となります。

単純な人口増減だけを見れば158人の転出超過ですが、実際には年間1万5,000人を超える規模の住所移動があります。

人口が増えているか減っているかだけでは、引越し需要の大きさを判断できないことが分かります。

藍住町は町でありながら転入1,345人

藍住町では2024年に1,345人が転入しました。

徳島県24市町村中4位で、阿波市、小松島市、吉野川市など複数の市を上回っています。

前ページまでに確認したように、藍住町は人口規模そのものも県内有数です。

徳島市周辺の住宅地域として、

  • 新しい住宅への転居
  • 賃貸住宅への入居
  • 結婚に伴う転居
  • 子育て世帯の転居

など、さまざまな住宅移動が発生する地域です。

北島町も人口規模に対して転入が多い

北島町では、

転入 996人
転出 949人

となっています。

差し引きでは、

+47人

の転入超過です。

人口2万人台の町でありながら年間約1,000人が転入しており、人口規模に対して人口移動が活発です。

徳島市に隣接する住宅地域としての特徴が、人口移動の統計にも表れています。

転出者数が多い市町村ランキング

次に、転出者数の多い市町村を比較します。

順位市町村転出者数
1位徳島市7,708人
2位阿南市1,886人
3位鳴門市1,740人
4位藍住町1,353人
5位小松島市1,326人
6位阿波市1,099人
7位吉野川市1,053人
8位北島町949人
9位松茂町783人
10位美馬市727人

転出者数でも徳島市が最も多く、7,708人です。

続いて阿南市1,886人、鳴門市1,740人、藍住町1,353人、小松島市1,326人となっています。

人口規模の大きい地域では転入と転出の双方が多くなるため、転出者数だけを見て「人口流出が激しい」と判断することはできません。

そこで重要になるのが、転入者数と転出者数の差です。

転入超過となった市町村

2024年に転入者数が転出者数を上回ったのは、24市町村のうち4町村です。

順位市町村社会増減
1位北島町+47人
2位神山町+21人
3位板野町+20人
4位佐那河内村+1人

最も転入超過が大きかったのは北島町の47人です。

神山町が21人、板野町が20人、佐那河内村が1人の転入超過となっています。

24市町村のうち大部分では転出者数の方が多い一方、この4町村では転入者数が上回りました。

北島町は転入・転出とも約1,000人

北島町では、

転入 996人
転出 949人

となっています。

転入と転出を合わせると年間1,945人です。

人口規模と比較して人の動きが大きく、さらに47人の転入超過となっています。

徳島市周辺の市町村の中でも、人口移動という点で注目できる地域です。

神山町は21人の転入超過

神山町では、

転入 161人
転出 140人

で、差し引き21人の転入超過となりました。

人口規模が小さいため転入・転出の絶対数は大きくありませんが、転出者より転入者の方が多くなっています。

人口規模が小さい自治体では数十人の移動でも人口に対する影響が比較的大きくなるため、絶対数と割合の両方を見る必要があります。

板野町も転入超過

板野町では、

転入 421人
転出 401人

となり、

20人の転入超過

です。

北島町、藍住町、松茂町などと同じ徳島県東部に位置し、徳島市周辺地域の人口移動を見るうえで重要な自治体の一つです。

転出超過となった市町村

2024年は、24市町村のうち、

転入超過 4町村

転出超過 20市町

となりました。

大多数の市町村で転出者数が転入者数を上回っています。

ただし、転出超過は「引越し需要が少ない」という意味ではありません。

地域から外へ移動する人も、実際には引越しを行っています。

転出超過が大きい市町村ランキング

転出者数が転入者数を上回った幅が大きい市町村を順に見ると、次のようになります。

順位市町村社会増減
1位小松島市-355人
2位阿南市-344人
3位徳島市-158人
4位三好市-154人
5位阿波市-106人
6位吉野川市-99人
7位松茂町-81人
8位那賀町-74人
9位美馬市-72人
10位鳴門市-71人

最も転出超過が大きかったのは小松島市です。

転入971人に対して転出1,326人で、

355人の転出超過

となっています。

次いで阿南市が344人、徳島市が158人、三好市が154人の転出超過です。

小松島市では年間2,000人を超える人口移動

小松島市では、

転入 971人
転出 1,326人

となっています。

転入・転出を合わせると、

2,297人

です。

人口は減少傾向にありますが、毎年多くの人が地域内外へ移動していることが分かります。

転出超過という結果だけでなく、転入と転出の双方に一定の規模がある点が引越し需要を考えるうえでは重要です。

阿南市でも年間3,000人を超える移動

阿南市では、

転入 1,542人
転出 1,886人

で、344人の転出超過です。

しかし転入・転出の合計は、

3,428人

に達します。

徳島市、鳴門市などと並び、県内でも人口移動の絶対数が大きい都市です。

人口が減少していても、年間数千人規模で住民が移動しています。

藍住町はほぼ転入・転出が均衡

藍住町では、

転入 1,345人
転出 1,353人

となっています。

差はわずか、

-8人

です。

年間では2,698人が転入または転出しているにもかかわらず、両者はほぼ同数です。

このような地域では、人口の増減だけを見ると動きが小さく見えても、実際の住宅移動は活発に発生しています。

上板町もほぼ均衡

上板町では、

転入 329人
転出 339人

で、差は10人です。

東みよし町も、

転入 364人
転出 380人

で、16人の転出超過となっています。

社会増減の数字が小さい地域でも、転入・転出そのものは数百人規模あります。

24市町村の転入・転出を単純合計すると

24市町村の転入者数を合計すると、

20,645人

転出者数を合計すると、

22,379人

です。

単純な差は、

-1,734人

となります。

ただし、市町村別の数字には徳島県内の市町村間移動も含まれています。

例えば藍住町から徳島市へ引越した場合、

藍住町では1人の「転出」

徳島市では1人の「転入」

として数えられます。

したがって、市町村別の転入・転出を単純合計した数字を、そのまま徳島県と県外との人口移動として扱うことはできません。

徳島県全体では県外への転出超過

徳島県人口移動調査によると、2024年の県外との移動では、

転入 11,158人

転出 12,883人

となっています。

差し引きでは、

-1,725人

の転出超過です。

地域別に見ると、近畿地方への転出超過が1,125人、関東地方への転出超過が1,008人と大きくなっています。

一方、国外との移動では1,136人の転入超過となっています。

出典:徳島県「徳島県人口移動調査年報 令和6年」

徳島県では長期的に転出超過が続く

徳島県の人口移動調査では、社会動態について1999年(平成11年)以降、転出超過が続いているとされています。

2024年の県全体の年間移動でも、

転入 20,769人
転出 22,609人

となり、差し引き1,840人の転出超過でした。

この県全体の「転入・転出」は徳島県人口移動調査の定義によるもので、市町村比較に使用した総務省住民基本台帳統計とは集計方法が異なるため、数値は一致しません。

県内市町村を比較するときは同じ総務省統計、徳島県全体の長期推移を見るときは徳島県人口移動調査というように、統計の定義を混同しないことが重要です。

近畿・関東への人口移動が大きい

徳島県公式の2024年人口移動調査では、県外との移動のうち、

近畿地方

転入 2,646人
転出 3,771人
増減 -1,125人

関東地方

転入 1,597人
転出 2,605人
増減 -1,008人

となっています。

徳島県から県外への移動では、近畿地方と関東地方への転出が大きな割合を占めています。

進学や就職、転勤などによる長距離の単身引越しを考えるうえでも重要な人口移動です。

他の四国3県との移動も多い

徳島県を除く四国3県との2024年の移動は、

転入 2,028人
転出 2,262人

で、234人の転出超過でした。

徳島県は、

  • 香川県
  • 愛媛県
  • 高知県

との県間移動に加え、明石海峡大橋・大鳴門橋を通じて兵庫県や大阪府など関西方面とも結びつきがあります。

単身引越しでは、県内近距離だけでなく四国内や関西方面への移動も重要になります。

人口が減少していても引越しは発生する

人口減少地域では、「人口が減っているから引越しも少なくなる」と考えられがちです。

しかし人口が減少する過程でも、

  • 進学による転出
  • 就職による転出
  • 転勤
  • 単身赴任
  • 結婚
  • 実家からの独立
  • 賃貸住宅間の住み替え
  • 徳島市周辺への転居
  • 関西方面への転居
  • 県外からの転入

などが発生します。

転出超過そのものも、多くの人が住所を移している結果です。

そのため、単身引越し需要を見る場合は人口増減だけでなく、転入者数と転出者数そのものを見る必要があります。

単身世帯と転入・転出を組み合わせて見る

前ページでは、徳島県24市町村の単身世帯数と単身世帯率を比較しました。

徳島市は単身世帯数が県内で突出して多く、転入・転出の絶対数も圧倒的に多い地域です。

また、

  • 北島町
  • 藍住町
  • 松茂町

など徳島市周辺の町でも、人口規模に対して比較的多くの転入・転出があります。

一方、神山町や上勝町などでは人口移動の絶対数は小さいものの、人口規模自体も小さいため、一人一人の移動が地域人口に与える影響は大きくなります。

社会増減だけで引越し需要を判断しない

例えば藍住町は8人の転出超過です。

社会増減だけを見ると、ほとんど人口が動いていないようにも見えます。

しかし実際には、

転入1,345人+転出1,353人=2,698人

の人口移動があります。

同様に徳島市も158人の転出超過ですが、転入と転出を合わせれば1万5,000人を超えます。

したがって、

人口移動の方向を見る指標=社会増減

実際に動く人の規模を見る指標=転入者数+転出者数

として、両方を見ることが重要です。

徳島県24市町村の転入・転出まとめ

2024年の徳島県24市町村を同一基準で比較すると、転入者数が最も多いのは徳島市の7,550人で、鳴門市1,669人、阿南市1,542人、藍住町1,345人と続きます。

転出者数でも徳島市が7,708人で最も多く、阿南市1,886人、鳴門市1,740人となっています。

転入者数が転出者数を上回ったのは、

  • 北島町 +47人
  • 神山町 +21人
  • 板野町 +20人
  • 佐那河内村 +1人

の4町村でした。

一方、20市町で転出超過となりました。

転出超過が最も大きかったのは小松島市の355人で、阿南市344人、徳島市158人、三好市154人と続きます。

ただし、社会増減がマイナスでも引越し需要が少ないということではありません。

徳島市では年間1万5,000人を超える転入・転出があり、阿南市でも3,000人を超えています。

人口・世帯数、単身世帯、転入・転出、人口増減、年齢構成、住宅構成を組み合わせて見ることで、徳島県24市町村それぞれの人口移動と単身引越しの特徴をより詳しく把握できます。

出典:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」
出典:e-Stat「令和7年1月1日住民基本台帳人口・令和6年人口動態(市区町村別・総計)」
出典:徳島県「徳島県人口移動調査年報 令和6年」

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