福岡県60市町村の人口・世帯数比較|市町村別ランキング・地域統計

福岡県60市町村の人口・世帯数比較

福岡県60市町村の人口と世帯数を、2025年10月1日現在の令和7年国勢調査速報で比較します。

福岡県が2026年5月29日に公表した速報によると、県全体の人口は5,081,879人、世帯数は2,401,053世帯です。2020年国勢調査と比べると、人口は53,335人減少する一方、世帯数は77,728世帯増加しています。1世帯当たり人員は2.21人から2.12人へ低下しました。福岡県では人口が減少に転じる一方、世帯の小規模化が続いていることが分かります。なお、2025年値は速報値です。(福岡県公式サイト)

福岡県60市町村の人口・世帯数

以下は、市町村コードを基本とした順序で整理しています。人口・世帯数・1世帯当たり人員は、すべて2025年10月1日現在の同一基準です。(福岡県公式サイト)

市町村人口世帯数1世帯当たり人員
北九州市904,289人437,836世帯2.07人
福岡市1,663,892人883,374世帯1.88人
大牟田市101,941人47,682世帯2.14人
久留米市296,827人131,414世帯2.26人
直方市53,568人23,490世帯2.28人
飯塚市122,329人56,930世帯2.15人
田川市44,222人20,075世帯2.20人
柳川市60,569人24,214世帯2.50人
八女市57,350人22,690世帯2.53人
筑後市47,722人19,401世帯2.46人
大川市29,718人12,671世帯2.35人
行橋市70,037人31,744世帯2.21人
豊前市22,267人9,723世帯2.29人
中間市38,496人17,284世帯2.23人
小郡市58,652人23,396世帯2.51人
筑紫野市105,919人44,836世帯2.36人
春日市109,026人47,206世帯2.31人
大野城市103,496人44,848世帯2.31人
宗像市97,045人43,077世帯2.25人
太宰府市72,823人32,927世帯2.21人
古賀市58,350人24,559世帯2.38人
福津市69,064人28,083世帯2.46人
うきは市25,966人10,170世帯2.55人
宮若市24,109人10,182世帯2.37人
嘉麻市31,909人14,161世帯2.25人
朝倉市47,469人20,010世帯2.37人
みやま市33,029人13,109世帯2.52人
糸島市100,674人40,491世帯2.49人
那珂川市47,773人19,314世帯2.47人
宇美町37,239人14,481世帯2.57人
篠栗町31,113人12,731世帯2.44人
志免町45,407人19,769世帯2.30人
須恵町29,070人11,468世帯2.53人
新宮町32,195人12,327世帯2.61人
久山町9,267人3,475世帯2.67人
粕屋町48,506人21,243世帯2.28人
芦屋町12,303人5,369世帯2.29人
水巻町27,654人12,839世帯2.15人
岡垣町30,583人12,509世帯2.44人
遠賀町18,396人7,759世帯2.37人
小竹町6,533人3,056世帯2.14人
鞍手町14,022人6,121世帯2.29人
桂川町12,205人5,167世帯2.36人
筑前町30,842人11,826世帯2.61人
東峰村1,618人632世帯2.56人
大刀洗町15,800人6,090世帯2.59人
大木町13,172人4,925世帯2.67人
広川町19,264人7,588世帯2.54人
香春町9,355人4,240世帯2.21人
添田町7,616人3,459世帯2.20人
糸田町7,566人3,515世帯2.15人
川崎町13,470人6,441世帯2.09人
大任町4,766人2,094世帯2.28人
赤村2,495人1,024世帯2.44人
福智町19,878人8,389世帯2.37人
苅田町37,975人18,618世帯2.04人
みやこ町16,750人6,969世帯2.40人
吉富町6,257人2,644世帯2.37人
上毛町6,661人2,728世帯2.44人
築上町15,370人6,660世帯2.31人
福岡県計5,081,879人2,401,053世帯2.12人

出典となる福岡県の市区町村別集計表では、県計が人口5,081,879人、2,401,053世帯となっており、上表60市町村の合計とも一致します。

人口が多い市町村ランキング

順位市町村人口
1福岡市1,663,892人
2北九州市904,289人
3久留米市296,827人
4飯塚市122,329人
5春日市109,026人
6筑紫野市105,919人
7大野城市103,496人
8大牟田市101,941人
9糸島市100,674人
10宗像市97,045人

福岡市は166万3,892人で、2位の北九州市90万4,289人を大きく上回ります。3位の久留米市は29万6,827人で、福岡市・北九州市とその他の市町村との間にも大きな人口規模の差があります。

最大都市である福岡市だけで、福岡県人口の約32.74%を占めます。さらに福岡市と北九州市を合わせると2,568,181人となり、県人口の約50.54%です。

つまり、県民のおよそ半数がこの2つの政令指定都市に集中している計算になります。

一方で、福岡県には人口数千人規模の町村もあり、大都市と小規模自治体を同じ県平均だけで説明することはできません。

世帯数が多い市町村ランキング

順位市町村世帯数
1福岡市883,374世帯
2北九州市437,836世帯
3久留米市131,414世帯
4飯塚市56,930世帯
5大牟田市47,682世帯
6春日市47,206世帯
7大野城市44,848世帯
8筑紫野市44,836世帯
9宗像市43,077世帯
10糸島市40,491世帯

世帯数でも福岡市が圧倒的に多く、県全体の約36.79%を占めます。

人口では福岡市の県内占有率が約32.74%であるのに対し、世帯数では約36.79%まで高くなっています。

これは福岡市の1世帯当たり人員が県内で最も少ない1.88人であることと関係しています。人口に対して世帯数が多く、少人数世帯が多い都市構造が表れています。

1世帯当たり人員が少ない市町村

順位市町村1世帯当たり人員
1福岡市1.88人
2苅田町2.04人
3北九州市2.07人
4川崎町2.09人
5大牟田市2.14人
5小竹町2.14人
7飯塚市2.15人
7水巻町2.15人
7糸田町2.15人
10田川市2.20人
10添田町2.20人

福岡市の1.88人が最も少なく、苅田町2.04人、北九州市2.07人と続きます。福岡県の公式速報でも、福岡市が県内最低とされています。

1世帯当たり人員が少ない理由を、この数字だけから単身世帯だけの影響と断定することはできません。夫婦のみの世帯なども含まれるからです。

ただし、少人数世帯が多い地域ほど、次の3/7で確認する「単独世帯数・単身世帯率」との関連を見る意味が大きくなります。

特に福岡市は、人口規模だけでなく世帯規模の小ささという点でも県内で際立っています。

1世帯当たり人員が多い市町村

順位市町村1世帯当たり人員
1大木町2.67人
1久山町2.67人
3新宮町2.61人
3筑前町2.61人
5大刀洗町2.59人
6宇美町2.57人
7東峰村2.56人
8うきは市2.55人
9広川町2.54人
10八女市2.53人
10須恵町2.53人

大木町と久山町がともに2.67人で県内最多です。福岡県公式資料でも、この2町が1世帯当たり人員の最多自治体として示されています。

福岡市1.88人との差は0.79人あります。

同じ福岡県内でも、世帯の平均的な大きさにはかなりの地域差があることが分かります。

久山町、新宮町、筑前町、宇美町など福岡都市圏周辺の町でも1世帯当たり人員が比較的多く、福岡市中心部とは異なる世帯構造が形成されています。

福岡県全体では「人口減少・世帯増加」

2020年から2025年までの変化を見ると、福岡県全体では次のようになっています。

項目2020年2025年速報増減
人口5,135,214人5,081,879人-53,335人
世帯数2,323,325世帯2,401,053世帯+77,728世帯
1世帯当たり人員2.21人2.12人-0.09人

福岡県の人口は、1970年国勢調査以降続いていた増加から、2025年速報で初めて減少に転じました。一方、世帯数は3.35%増加しています。

人口と世帯数が反対方向に動いていることは重要です。

「人口が減ったから世帯も同じように減る」とは限りません。

1つの世帯を構成する人数が少なくなれば、人口が横ばい、あるいは減少していても、世帯数が増えることがあります。

人口が減少したのに世帯数が増えた自治体

2020年から2025年にかけて、福岡県では人口が減少した49市町村のうち、26市町村で世帯数は逆に増加しています。

主な例は次のとおりです。

市町村人口増減世帯増減
北九州市-34,740人+1,591世帯
久留米市-6,489人+2,698世帯
飯塚市-4,035人+1,168世帯
柳川市-3,906人+100世帯
八女市-3,258人+394世帯
みやま市-2,832人+49世帯
朝倉市-2,804人+554世帯
那珂川市-2,339人+236世帯
春日市-1,997人+764世帯
うきは市-2,015人+42世帯
行橋市-1,389人+1,267世帯
筑後市-1,105人+649世帯
志免町-970人+764世帯
小郡市-708人+650世帯
広川町-705人+102世帯
桂川町-673人+35世帯
大木町-648人+153世帯
水巻町-460人+524世帯
古賀市-436人+941世帯
宇美町-432人+388世帯
岡垣町-424人+389世帯
太宰府市-341人+1,982世帯
遠賀町-327人+198世帯
大任町-242人+54世帯
篠栗町-96人+503世帯
宗像市-50人+2,039世帯

この26市町村という件数は、市町村別の2020年・2025年人口と世帯数を同一表から再計算したものです。元データでは県全体として、人口増加が11市町、減少が49市町村、世帯増加が37市町、減少が23市町村となっています。

特に分かりやすいのが北九州市です。

人口は5年間で34,740人減少していますが、世帯数は1,591世帯増加しています。

久留米市も人口が6,489人減った一方、世帯数は2,698世帯増えました。

宗像市は人口が50人減とほぼ横ばいですが、世帯数は2,039世帯増えています。

太宰府市も人口341人減に対して、世帯数は1,982世帯増加しました。

人口だけを見ると「減少地域」ですが、世帯という単位で見ると全く違う動きが確認できます。

福岡市では人口と世帯数がともに大幅増加

福岡市は2020年の1,612,392人から2025年速報では1,663,892人となり、51,500人増加しました。

世帯数も831,124世帯から883,374世帯へ52,250世帯増加しています。

人口増加率は3.19%ですが、世帯増加率は6.29%で、世帯数のほうが速いペースで増えています。

人口増加と同時に世帯の小規模化も進んでいるため、単純な人口増加以上に「世帯」という単位が増えていることになります。

福岡市の1世帯当たり人員が県内最低の1.88人であることとも整合します。

進学、就職、転勤などで一人暮らしを始める人が多い可能性も考えられますが、実際の単身世帯の規模については、次の「単身世帯数・単身世帯率比較」で国勢調査の単独世帯を用いて確認する必要があります。

北九州市と福岡市では人口の動きが対照的

福岡県の2大都市を見ると、2020年から2025年の人口変化には大きな違いがあります。

福岡市は+51,500人だった一方、北九州市は-34,740人でした。福岡県の公式速報でも、人口増加数が最も多かった自治体が福岡市、人口減少数が最も多かった自治体が北九州市とされています。

しかし北九州市でも世帯数は減っておらず、436,245世帯から437,836世帯へ1,591世帯増加しています。

このため、「人口減少」という一つの数字だけで住宅移動や世帯形成まで縮小していると判断することはできません。

福岡都市圏周辺にも人口増加地域がある

2025年速報では、県内60市町村のうち人口が増加したのは11市町です。福岡県によると、人口増加率が最も高かったのは筑前町の4.23%で、福岡市3.19%、福津市3.03%、筑紫野市2.52%、久山町2.19%と続きます。

人口規模では福岡市が圧倒的ですが、人口増減率で見ると筑前町が福岡市を上回ります。

これも「人数」と「割合」を分けて見る必要がある例です。

人口規模の大きい福岡市では数万人単位の増加になる一方、小規模自治体では増加人数が少なくても人口に対する比率は高くなることがあります。

この考え方は、後の人口増減率比較や単身世帯率比較でも重要になります。

世帯数から見える福岡県の地域差

福岡県全体では人口が1.04%減少したのに対し、世帯数は3.35%増えています。

この変化から、県全体として1世帯を構成する人数が少なくなっていることが確認できます。

ただし、その背景は市町村によって同じではありません。

福岡市のように人口と世帯数がともに増えている地域もあれば、北九州市や久留米市のように人口減少と世帯増加が同時に起きている地域があります。

大木町や久山町では1世帯当たり人員が2.67人なのに対し、福岡市では1.88人です。

同じ「1世帯」でも、その平均的な構成人数には大きな違いがあります。

人口・世帯数と単身引越し

単身引越しとの関係を考えるときも、人口だけでは十分ではありません。

人口が増えている地域では、転入による住宅移動が増える可能性があります。

一方、人口が減少している地域でも、進学や就職による転出、転勤、単身赴任、高齢者の住み替えなどが発生します。

さらに、福岡県のように人口が減少している一方で世帯数が増えている県では、人口規模だけでは見えない世帯の分離や小規模化が進んでいる可能性があります。

ただし、1世帯当たり人員が少ないことだけをもって「単身世帯が多い」と断定することはできません。

次の3/7では、2020年国勢調査の「単独世帯」を使い、60市町村それぞれの単身世帯数と単身世帯率を直接比較します。

まとめ

2025年国勢調査速報による福岡県の人口は5,081,879人、世帯数は2,401,053世帯、1世帯当たり人員は2.12人です。

県内最大の福岡市は166万3,892人で、県人口のおよそ3分の1を占めます。

一方、福岡市と北九州市を合計すると県人口の約50.54%となり、福岡県では2つの政令指定都市への人口集中が大きいことが分かります。

しかし、人口だけでは福岡県の世帯構造は説明できません。

2020年から2025年までに県人口は53,335人減少したにもかかわらず、世帯数は77,728世帯増加しました。

県内では26市町村で「人口減少+世帯増加」が同時に起きています。

こうした変化を次の単身世帯統計、人口移動、人口増減、年齢構成、住宅統計と重ねることで、福岡県60市町村の地域差をより具体的に把握できます。

出典

出典:福岡県「令和7年国勢調査集計結果(速報)について~要計表による福岡県の人口と世帯~」
出典:福岡県「令和7年国勢調査 結果速報(福岡県の圏域別・市区町村別人口と世帯数)」
出典:福岡県「市区町村コード表」

※2025年(令和7年)国勢調査の人口・世帯数は速報値です。福岡県の公表ページでは、確報値は2026年9月に公表予定とされています。(福岡県公式サイト)

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