京都府26市町村の転入・転出・社会増減比較|人口移動の地域統計

京都府26市町村の転入・転出比較

京都府26市町村について、1年間にどれだけの人が転入し、どれだけの人が転出したのかを比較します。

人口が多い地域ほど転入者数・転出者数の絶対数も大きくなりやすいため、このページでは単純な人数だけでなく、

  • 転入者数
  • 転出者数
  • 転入-転出
  • 転入超過・転出超過
  • 人口規模に対する人の動き
  • 地域ごとの特徴

をあわせて見ていきます。

単身引越しは、進学、就職、転勤、賃貸住宅の住み替えなど、人の移動と直接関係します。

そのため、転入・転出は地域ごとの単身引越し需要を考えるうえでも重要な統計です。

今回使用する統計

主に2024年(令和6年)住民基本台帳人口移動報告を基準とします。

住民基本台帳人口移動報告は、住民票の移動をもとに、市町村を越えて住所を移した人を集計した統計です。

このページでは、

転入-転出=転入者数-転出者数

として計算します。

プラスの場合は転入超過、マイナスの場合は転出超過です。

なお、出生・死亡による人口増減は含みません。

また、同じ市町村内で住所を変更する「転居」は、この比較の転入・転出には含めません。

京都府26市町村の転入・転出一覧

転入順位市町村転入者数転出者数転入-転出状況
1京都市71,362人72,817人-1,455人転出超過
2宇治市5,471人5,859人-388人転出超過
3長岡京市3,106人3,021人+85人転入超過
4京田辺市2,877人2,652人+225人転入超過
5舞鶴市2,809人3,622人-813人転出超過
6福知山市2,556人2,904人-348人転出超過
7木津川市2,261人2,464人-203人転出超過
8亀岡市2,180人2,292人-112人転出超過
9八幡市2,137人2,309人-172人転出超過
10向日市1,952人2,041人-89人転出超過
11城陽市1,925人2,098人-173人転出超過
12京丹後市約1,300人約1,600人約-300人転出超過
13精華町1,003人1,155人-152人転出超過
14綾部市916人949人-33人転出超過
15南丹市910人1,095人-185人転出超過
16大山崎町637人651人-14人転出超過
17久御山町566人690人-124人転出超過
18与謝野町約520人約650人約-130人転出超過
19宮津市428人531人-103人転出超過
20京丹波町333人421人-88人転出超過
21宇治田原町272人337人-65人転出超過
22井手町265人215人+50人転入超過
23和束町約90人約140人約-50人転出超過
24伊根町約60人約70人約-10人転出超過
25南山城村57人64人-7人転出超過
26笠置町17人34人-17人転出超過

出典:総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告 2024年結果」、e-Stat、京都府および各市町村の人口動態資料。

※京丹後市、与謝野町、和束町、伊根町については、同年の住民基本台帳人口動態等をもとにした概数を使用しています。
※京丹波町などでは「その他の増減」を含めた社会増減と、単純な「転入-転出」が数人程度異なる場合があります。この表では転入者数と転出者数の差を使用しています。

転入・転出ともに京都市が圧倒的に多い

京都市は2024年に、

  • 転入者 71,362人
  • 転出者 72,817人

となっています。

転入者と転出者を合わせると14万人を超える人の移動があります。

差し引きでは1,455人の転出超過ですが、重要なのは転出超過の大きさだけではありません。

毎年7万人規模の転入と転出がそれぞれ発生しているため、京都府内では人の入れ替わりが圧倒的に大きい地域です。

大学への進学、卒業、就職、転勤、賃貸住宅の住み替えなどが多く、前ページで確認した単身世帯の多さと合わせても、単身引越し需要が発生しやすい地域と考えられます。

転入者数2位は宇治市

宇治市は、

  • 転入 5,471人
  • 転出 5,859人
  • 差し引き -388人

となっています。

転出超過ではありますが、1年間に転入・転出を合わせて1万人以上が市境を越えて移動しています。

京都市に隣接する大規模な住宅都市であり、人口規模そのものが大きいため、単身者・家族世帯を含めて引越しが発生する母数も大きい地域です。

「人口が減っているから引越し需要が少ない」と単純には判断できない例といえます。

京田辺市は225人の転入超過

京田辺市は、

  • 転入 2,877人
  • 転出 2,652人
  • 差し引き +225人

となり、転入者数が転出者数を上回っています。

前ページでは単身世帯率も比較的高い地域でした。

大学が立地していることに加え、京都市・大阪方面への交通利便性があり、学生、就職世代、住宅取得層など複数の人口移動が重なっていると考えられます。

京都府の2024年人口動態でも、京田辺市は人口増加が確認された自治体の一つです。

単身世帯の多さと転入超過の両方がみられる点では、京都府内でも特徴的な地域です。

長岡京市も転入超過

長岡京市は、

  • 転入 3,106人
  • 転出 3,021人
  • 差し引き +85人

です。

転入と転出を合わせると6,000人を超えており、人口約8万人の都市としては人の動きが比較的活発です。

京都市と大阪府の間に位置し、鉄道交通の利便性が高いことから、通勤・通学や住宅の住み替えに伴う転居が発生しやすい背景があると考えられます。

井手町も転入者数が転出者数を上回る

井手町では、

  • 転入 265人
  • 転出 215人
  • 差し引き +50人

となっています。

絶対数は京田辺市や長岡京市より小さいものの、人口規模を考えると50人の転入超過は無視できない動きです。

ただし、自然減が大きい地域では、転入超過であっても総人口が増えるとは限りません。

「人口増減」と「転入・転出」は分けて見る必要があります。

舞鶴市は転出超過が大きい

舞鶴市は、

  • 転入 2,809人
  • 転出 3,622人
  • 差し引き -813人

となっています。

京都市を除く市町村では、転出超過の大きさが目立ちます。

一方で、転入と転出を合わせると6,400人を超えており、人の移動そのものは決して少なくありません。

舞鶴市は京都府北部の中心都市の一つであり、就職・転勤などによる転入がある一方、進学や就職を機に市外へ移動する若い世代もいると考えられます。

転出超過が大きい地域でも、転出時の単身引越し需要は発生します。

福知山市も年間5,000人以上が移動

福知山市では、

  • 転入 2,556人
  • 転出 2,904人
  • 差し引き -348人

です。

転入と転出を合わせると5,460人となります。

福知山市も舞鶴市と同様、京都府北部・中丹地域の拠点都市です。

企業への就職・転勤、学校への進学、周辺自治体との移動など複数の人口移動があると考えられます。

単身世帯率も高いため、人口規模だけで見る以上に単身引越しとの関連が強い地域の一つです。

木津川市は転入・転出ともに2,000人を超える

木津川市は、

  • 転入 2,261人
  • 転出 2,464人
  • 差し引き -203人

となっています。

前ページでは単身世帯率が低く、家族世帯の割合が比較的高い地域でした。

つまり、人口移動が活発でも、そのすべてが単身引越しとは限りません。

住宅取得や子育て世帯の移動なども多いと考えられます。

単身引越し需要を見る際には、転入・転出だけでなく単身世帯率や借家率を組み合わせることが重要です。

転出超過でも引越し需要が少ないとは限らない

人口統計では「転入超過」が良く、「転出超過」が悪いという見方をしがちですが、引越し需要を見る場合は意味が異なります。

例えば、

地域A

転入 3,000人
転出 3,100人
差し引き -100人

地域B

転入 300人
転出 200人
差し引き +100人

の場合、人口動態では地域Bが転入超過です。

しかし、実際に市町村境を越えて移動した人数は、

  • 地域A:6,100人
  • 地域B:500人

となります。

引越し需要の母数としては、地域Aの方がはるかに大きい可能性があります。

そのため、単身引越しとの関連を見る場合には「転入超過か転出超過か」だけでなく、転入者数+転出者数という移動量そのものを見る必要があります。

京都府で人の移動が特に大きい地域

転入と転出を合わせた移動量を見ると、特に大きいのは、

  1. 京都市
  2. 宇治市
  3. 舞鶴市
  4. 長岡京市
  5. 福知山市
  6. 京田辺市
  7. 木津川市
  8. 八幡市
  9. 亀岡市
  10. 城陽市

などです。

人口規模の大きい都市が中心ですが、人口8万人前後の舞鶴市や長岡京市、福知山市でも年間5,000~6,000人以上の市町村間移動があります。

これらは、単身引越しが継続的に発生する地域を考えるうえで注目できる数字です。

京都府南部は人の移動が比較的活発

京都府南部には、

  • 宇治市
  • 城陽市
  • 向日市
  • 長岡京市
  • 八幡市
  • 京田辺市
  • 木津川市
  • 精華町

など、京都市や大阪府への交通利便性が高い住宅都市が連続しています。

そのため、市町村を越えた通勤・通学圏が広く、就職、結婚、住宅取得、賃貸住宅の住み替えなどに伴う移動も発生しやすいと考えられます。

特に京田辺市と長岡京市では、2024年は転入者数が転出者数を上回りました。

京都府北部では転出超過が目立つ

舞鶴市、福知山市、京丹後市、宮津市など京都府北部では、転出者数が転入者数を上回る地域が目立ちます。

進学や就職を機に、京都市や大阪府などへ移動する若い世代がいることも背景の一つと考えられます。

ただし、これは引越し需要が少ないという意味ではありません。

地域から外へ出る転出も引越しです。

特に舞鶴市や福知山市は転入・転出の絶対数が大きく、府北部の中では人の移動が活発な地域となっています。

京都府全体では府外への転出超過

2024年の京都府全体では、他都道府県から京都府への転入が57,793人、京都府から他都道府県への転出が62,554人で、差し引き4,761人の転出超過でした。

京都府全体では府外への流出が上回っています。

一方、市町村単位では京都府内の別の市町村への移動もあるため、府全体の都道府県間移動と市町村別の転入・転出は同じ数字にはなりません。

京都府内では、

京都市を中心とする非常に大きな人口移動

と、

南部住宅都市間の移動

さらに、

北部地域からの転出

などが重なっていると考えられます。

単身世帯と転入・転出を組み合わせて見る

前ページの単身世帯統計と今回の転入・転出を重ねると、地域ごとの特徴がさらに分かりやすくなります。

京都市

単身世帯数・単身世帯率ともに圧倒的に高く、転入・転出も圧倒的に多い地域です。

舞鶴市・福知山市

単身世帯率が高く、転入・転出も多いため、府北部では単身引越しとの関係が強い地域と考えられます。

京田辺市

単身世帯率が高く、さらに転入超過となっています。

学生や若い世代の人口移動も含め、京都府南部では特徴的な地域です。

長岡京市

単身世帯率は京都市ほど高くありませんが、人口規模に対して転入・転出が多く、2024年は転入超過です。

木津川市・精華町

人口移動は一定規模ありますが、単身世帯率は低く、家族世帯の引越しも多い地域と考えられます。

このように、

単身世帯数
+
単身世帯率
+
転入者数
+
転出者数

を組み合わせることで、単純な人口順位だけでは分からない引越し需要の背景が見えてきます。

次は人口増減を比較

転入・転出だけでは人口全体が増えているのか減っているのかは分かりません。

人口は、

  • 出生
  • 死亡
  • 転入
  • 転出

などによって変化します。

次の「京都府26市町村の人口増減比較」では、

  • 人口増減数
  • 人口増減率
  • 人口が増えている市町村
  • 人口減少が大きい市町村
  • 人口規模に対する減少率

を比較します。

転入・転出と人口増減を組み合わせることで、京都府26市町村の人口変化をさらに詳しく確認します。

出典

総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告 2024年結果」

政府統計の総合窓口 e-Stat「住民基本台帳人口移動報告 年報」

京都府企画統計課「住民基本台帳人口移動報告」

京都府および各市町村公表の人口動態資料

基準年:2024年(令和6年)

※転入-転出は、転入者数から転出者数を引いて算出しています。
※出生・死亡による自然増減は含みません。
※一部の小規模自治体では、同年の公表済み人口動態資料を基に概数補完しています。

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