広島県23市町の年齢構成・高齢化率比較

広島県23市町では、人口規模だけでなく年齢構成にも大きな地域差があります。

同じ人口減少地域でも、若い世代の割合が比較的高い地域と、高齢者の割合が高い地域では人口構造が異なります。

このページでは広島県23市町について、

  • 15歳未満の年少人口
  • 15~64歳の生産年齢人口
  • 65歳以上の老年人口
  • 年少人口割合
  • 生産年齢人口割合
  • 高齢化率

を比較します。

年齢構成を確認することで、人口・単身世帯・転入転出・人口増減だけでは分からない地域の特徴を見ることができます。

このページでは、23市町を同一基準で比較できる最新の確定値として、2020年国勢調査の不詳補完値を使用します。

2025年国勢調査については、年齢などを含む「人口等基本集計」が2026年9月29日14時に公表予定です。そのため、現時点では2020年国勢調査が最新の確定比較データとなります。

広島県全体の年齢構成

2020年10月1日現在、広島県の人口は2,799,702人です。

年齢3区分では、

  • 15歳未満 353,792人
  • 15~64歳 1,622,812人
  • 65歳以上 823,098人

となっています。

人口に占める割合は、

  • 年少人口 12.6%
  • 生産年齢人口 58.0%
  • 老年人口 29.4%

です。

広島県では、人口のおよそ10人に3人が65歳以上となっています。

広島県23市町の年齢構成一覧

市町15歳未満15~64歳65歳以上年少人口率生産年齢人口率高齢化率
広島市159,102人733,066人308,586人13.3%61.1%25.7%
呉市23,054人115,331人76,207人10.7%53.7%35.5%
竹原市2,126人11,755人10,112人8.9%49.0%42.1%
三原市10,447人47,844人32,282人11.5%52.8%35.6%
尾道市14,334人69,019人47,817人10.9%52.6%36.5%
福山市60,790人266,560人133,580人13.2%57.8%29.0%
府中市3,922人19,349人14,384人10.4%51.4%38.2%
三次市5,954人26,177人18,550人11.7%51.7%36.6%
庄原市3,440人15,597人14,596人10.2%46.4%43.4%
大竹市2,859人14,037人9,423人10.9%53.3%35.8%
東広島市26,752人123,584人46,272人13.6%62.9%23.5%
廿日市市14,940人64,104人35,129人13.1%56.1%30.8%
安芸高田市2,623人12,706人11,119人9.9%48.0%42.0%
江田島市1,661人10,687人9,582人7.6%48.7%43.7%
府中町7,530人30,901人12,724人14.7%60.4%24.9%
海田町4,393人18,151人7,092人14.8%61.2%23.9%
熊野町2,889人11,794人8,151人12.7%51.7%35.7%
坂町1,826人7,037人3,719人14.5%55.9%29.6%
安芸太田町466人2,283人2,991人8.1%39.8%52.1%
北広島町1,826人8,974人6,963人10.3%50.5%39.2%
大崎上島町553人3,283人3,322人7.7%45.9%46.4%
世羅町1,598人7,089人6,438人10.6%46.9%42.6%
神石高原町707人3,484人4,059人8.6%42.2%49.2%

出典:広島県総務局統計課「令和2年国勢調査 人口等基本集計結果 表Ⅰ-7 市区町、年齢(3区分)別人口」。年齢不詳については不詳補完値が使用されています。

年少人口割合が最も高いのは海田町

15歳未満人口の割合が最も高いのは海田町の14.8%です。

上位を見ると、

  1. 海田町 14.8%
  2. 府中町 14.7%
  3. 坂町 14.5%
  4. 東広島市 13.6%
  5. 広島市 13.3%
  6. 福山市 13.2%
  7. 廿日市市 13.1%

となっています。

広島県全体の12.6%を上回る地域が、広島市周辺や東広島市などに見られます。

年少人口割合が最も低いのは江田島市

15歳未満人口の割合が最も低いのは江田島市の7.6%です。

次いで、

  • 大崎上島町 7.7%
  • 安芸太田町 8.1%
  • 神石高原町 8.6%
  • 竹原市 8.9%

となっています。

最高の海田町14.8%と最低の江田島市7.6%では、約7.2ポイントの差があります。

同じ広島県内でも、子どもの占める割合には大きな地域差があります。

生産年齢人口割合が最も高いのは東広島市

15~64歳の生産年齢人口割合が最も高いのは、東広島市の62.9%です。

続いて、

  • 海田町 61.2%
  • 広島市 61.1%
  • 府中町 60.4%
  • 福山市 57.8%
  • 廿日市市 56.1%
  • 坂町 55.9%

となっています。

東広島市は年少人口割合も13.6%と比較的高く、65歳以上人口割合は23.5%で県内最低です。

これまでの統計では東広島市は転入超過となっており、単身世帯率も比較的高い地域でした。

人口移動・単身世帯・年齢構成を重ねることで、人口総数だけでは見えない地域特性が確認できます。

生産年齢人口割合が最も低いのは安芸太田町

15~64歳人口の割合が最も低いのは、安芸太田町の39.8%です。

次いで、

  • 神石高原町 42.2%
  • 大崎上島町 45.9%
  • 庄原市 46.4%
  • 世羅町 46.9%
  • 安芸高田市 48.0%
  • 江田島市 48.7%
  • 竹原市 49.0%

となっています。

このような地域では65歳以上人口の割合が高く、生産年齢人口より高齢人口の比重が大きくなっています。

高齢化率が最も高いのは安芸太田町

65歳以上人口の割合である高齢化率が最も高いのは、安芸太田町の52.1%です。

人口の半数以上が65歳以上となっています。

高齢化率の高い順に見ると、

  1. 安芸太田町 52.1%
  2. 神石高原町 49.2%
  3. 大崎上島町 46.4%
  4. 江田島市 43.7%
  5. 庄原市 43.4%
  6. 世羅町 42.6%
  7. 竹原市 42.1%
  8. 安芸高田市 42.0%
  9. 北広島町 39.2%
  10. 府中市 38.2%

となっています。

高齢化率が最も低いのは東広島市

高齢化率が最も低いのは東広島市の23.5%です。

次いで、

  • 海田町 23.9%
  • 府中町 24.9%
  • 広島市 25.7%
  • 福山市 29.0%
  • 坂町 29.6%
  • 廿日市市 30.8%

となっています。

最高の安芸太田町52.1%と、最低の東広島市23.5%では28.6ポイントの差があります。

広島県という一つの県の中でも、人口構造は大きく異なります。

三原市の年齢構成

三原市では、

  • 15歳未満 10,447人
  • 15~64歳 47,844人
  • 65歳以上 32,282人

となっています。

割合では、

  • 年少人口 11.5%
  • 生産年齢人口 52.8%
  • 高齢人口 35.6%

です。

広島県全体の高齢化率29.4%と比較すると、三原市は約6.2ポイント高くなっています。

一方、前の人口増減比較では、三原市の年間人口減少1,130人のうち1,090人が自然減少でした。

年齢構成を見ることで、三原市で自然減少の影響が大きい背景を考えるための材料になります。

ただし、年齢構成だけから出生・死亡数を直接推定することはできません。

尾道市の高齢化率は36.5%

尾道市では、

  • 年少人口 14,334人
  • 生産年齢人口 69,019人
  • 高齢人口 47,817人

です。

高齢化率は36.5%となっています。

広島県平均の29.4%より約7.1ポイント高い水準です。

尾道市についても前の人口増減比較では自然減少の影響が大きく、年齢構成と合わせて見ることで人口変化の背景を理解しやすくなります。

呉市の高齢化率は35.5%

呉市の65歳以上人口は76,207人で、高齢化率は35.5%です。

15~64歳人口は115,331人で53.7%、15歳未満人口は23,054人で10.7%です。

呉市では転出超過による社会減少だけでなく自然減少も大きいため、

人口移動
と
年齢構成

の両方を見る必要があります。

福山市は県平均に近い年齢構成

福山市では、

  • 年少人口 13.2%
  • 生産年齢人口 57.8%
  • 高齢人口 29.0%

となっています。

広島県全体は、

  • 年少人口 12.6%
  • 生産年齢人口 58.0%
  • 高齢人口 29.4%

であり、福山市の年齢3区分は県全体の構成に比較的近い状態です。

府中町・海田町は比較的若い人口構成

府中町では、

年少人口14.7%
生産年齢人口60.4%
高齢人口24.9%

です。

海田町では、

年少人口14.8%
生産年齢人口61.2%
高齢人口23.9%

となっています。

両町とも年少人口割合が高く、高齢化率が比較的低い地域です。

人口規模だけを見ると広島市や福山市よりはるかに小さい地域ですが、年齢構成という別の指標で見ると特徴が明確になります。

人口が少ない地域ほど必ず高齢化率が高いわけではない

全体として人口規模の小さい中山間地域・島しょ部では高齢化率の高い地域が多く見られます。

しかし、人口規模だけで年齢構成を判断することはできません。

例えば坂町は人口規模では比較的小さい町ですが、高齢化率は29.6%で、広島県平均29.4%に近い水準です。

一方、大崎上島町は46.4%、神石高原町は49.2%、安芸太田町は52.1%です。

そのため、地域の特徴を見る場合は人口数だけではなく、年齢別の構成比を確認する必要があります。

単身世帯率が高い理由も年齢構成によって異なる

前の単身世帯比較では、大崎上島町などで単身世帯率が高いことを確認しました。

しかし、「単身世帯が多い」という統計だけでは、

  • 学生の一人暮らし
  • 就職した若年単身者
  • 転勤・単身赴任
  • 中年の一人暮らし
  • 高齢者の一人暮らし

のどれが多いのかは分かりません。

例えば東広島市は高齢化率が23.5%と県内最低である一方、大崎上島町は46.4%です。

同じ「単身世帯率が高い地域」でも、その背景となる人口構造は異なる可能性があります。

このため、

単身世帯
×
年齢構成

を組み合わせて見ることが重要です。

年齢構成と引越し

引越しが発生する背景は年代によって異なります。

若い世代では、

  • 進学
  • 就職
  • 転職
  • 初めての一人暮らし

などがあります。

生産年齢人口では、

  • 転勤
  • 単身赴任
  • 転職
  • 結婚
  • 住宅の変更

などがあります。

高齢者では、

  • 家族との同居
  • 子どもの近くへの転居
  • 住み替え
  • 高齢者向け住宅への転居

などがあります。

ただし、年齢別人口そのものから引越し件数を推計することはできません。

地域の単身引越しとの関係を見る場合は、

人口・世帯
×
単身世帯
×
転入・転出
×
人口増減
×
年齢構成
×
住宅・賃貸

を組み合わせて見る必要があります。

2025年国勢調査で更新予定

2025年10月1日に令和7年国勢調査が実施されています。

人口・世帯数の速報結果はすでに公表されていますが、年齢構成を含む人口等基本集計は2026年9月29日に公表予定です。

そのため、このページでは現時点で23市町を同じ基準で比較できる2020年国勢調査の確定値を使用しています。

2025年国勢調査の人口等基本集計が公表された後は、

  • 年少人口
  • 生産年齢人口
  • 高齢人口
  • 年少人口率
  • 生産年齢人口率
  • 高齢化率

を23市町すべて2025年データへ更新します。

次は住宅・賃貸を比較

ここまで、

人口・世帯
↓
単身世帯
↓
転入・転出
↓
人口増減
↓
年齢構成

を比較しました。

広島県の基本6統計テーマで最後に残るのが、

住宅・賃貸

です。

人口移動や単身世帯が存在しても、地域によって持ち家・借家・民営賃貸住宅・共同住宅などの構成は異なります。

住宅・賃貸の統計を重ねることで、広島県23市町の地域統計データベースの基本6テーマが完成します。

データの出典と注意事項

このページの市町別年齢構成には、

広島県総務局統計課
「令和2年国勢調査 人口等基本集計結果」
表Ⅰ-7 市区町、年齢(3区分)別人口

を使用しています。

調査基準日は2020年10月1日です。

年齢区分は、

  • 年少人口:0~14歳
  • 生産年齢人口:15~64歳
  • 老年人口:65歳以上

です。

2020年の年齢別人口については、集計結果に含まれる年齢不詳を按分等によって補完した「不詳補完値」が使用されています。

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