新居に冷蔵庫を置いたあと|電源・アース・放熱スペースの確認
冷蔵庫を新居へ運び終わったあと、「すぐにコンセントを差していい?」「壁との隙間はどのくらい必要?」「上に電子レンジを置いても大丈夫?」と迷うことがあります。現在の冷蔵庫には、正しく立てた状態で運搬していれば設置後すぐに電源を入れられる機種もあります。私はメーカーや機種ごとの差を考え、引越し後は冷蔵庫を所定の位置へ設置して完全に動かさない状態にしてから、30分程度置いて電源を入れていただく方法を基本としてご案内しています。また、冷蔵庫は置ければ終わりではありません。左右や上部の放熱スペース、扉の開き方、コンセントの位置なども確認しながら、実際に使いやすい位置を決めることが大切です。
私は設置後30分程度置いてから電源を入れていただいています
昔は、冷蔵庫を運んだあとは半日から1日程度電源を入れないようご案内していた時期もありました。そのため、今でも「引越し後は丸1日くらい電源を入れない方がいい」と思われているお客様は少なくありません。私自身も長くその案内をしてきたため、運搬直後にすぐ電源を入れることには今でも少し慎重になる部分があります。現在は、立てた状態で正しく運搬していれば設置後すぐに電源を入れられる機種もありますが、私は設置後30分程度完全に静止させてから電源を入れていただく方法をご案内しています。現在の冷蔵庫には、正しく立てて運搬していれば、設置後すぐに電源を入れても問題ないと案内しているメーカーもあります。
そのため、すべての冷蔵庫に「必ず30分待たなければならない」というわけではありません。
それでも私は、お客様ごとにメーカーや機種が違うことを考え、冷蔵庫を設置して完全に動かさない状態にしてから30分程度置き、その後に電源を入れていただくという分かりやすい方法を基本としてご案内しています。
車で運搬するときは冷蔵庫を必ず立てて運びます
私は、車で冷蔵庫を運搬するときは必ず立てた状態で積載・固定します。
ここは選択肢ではありません。
玄関や階段などを通すため、一時的に冷蔵庫を傾けることはありますが、荷台へ横倒しにしてそのまま走行することはありません。
冷蔵庫は立てた状態で使用することを前提に内部の機械や配管が作られているため、走行中も立てた状態を維持して運びます。
左右には少し隙間を取ります
冷蔵庫は庫内を冷やすときに熱を外へ逃がしています。
冷蔵庫の効率に影響がございますので、左右に隙間をあけて設置します。
現在の冷蔵庫は左右に必要な隙間がかなり小さい機種も多いため、大きく離す必要がない場合もあります。
必要な隙間は機種によって異なるため、設置場所がぎりぎりの場合は取扱説明書の設置寸法を確認するのが確実です。
背面はかなり壁に近づけられる冷蔵庫もあります
冷蔵庫は昔から「後ろを大きく空けないと冷えない」というイメージを持たれていることがあります。
現在は背面を壁にかなり近づけて設置できる冷蔵庫も多く、必要以上に背面を大きく空ける必要がない機種もあります。
ただし、コンセントや電源コード、巾木などが背面にある場合は、その分の余裕が必要です。
また、必要な設置スペースは機種ごとに異なるため、壁へ完全に密着させてよいかどうかは、その冷蔵庫の取扱説明書を優先します。
冷蔵庫の上に電子レンジを置く場合は必ず確認してください
一人暮らし向けの小型・中型冷蔵庫では、冷蔵庫の上へ電子レンジを置いて使用されているお客様をよく見かけます。
ただし、どの冷蔵庫でも上に電子レンジを置いてよいわけではありません。
冷蔵庫によっては、電子レンジを置くことを前提に耐熱・耐荷重仕様の天板が付いている機種があります。
一方で、そのような仕様になっていない冷蔵庫や、上部に放熱スペースを必要とする冷蔵庫もあります。
冷蔵庫の上に電子レンジを置きたい場合は、
◎ 冷蔵庫の上に電子レンジを置いてよい機種か
◎ 冷蔵庫上部に必要な放熱スペースを確保できるか
◎ 電子レンジ側にも必要な放熱スペースがあるか
◎ 重量が冷蔵庫の許容範囲に収まっているか
を確認してください。
「今まで冷蔵庫の上に置いていたから、新しい冷蔵庫でも大丈夫」とは限りません。
引越し先で再び電子レンジを上に置く場合も、一度確認してから設置するのがおすすめです。
アース線が付いていないように見える冷蔵庫も多くあります
冷蔵庫のアース線について質問されることがあります。
私がこれまで実際に運搬してきた冷蔵庫では、冷蔵庫本体からアース線が出ていて、そのまま接続されている状態を見かけることはほとんどなく、記憶にある範囲では一度程度です。
そのため、「冷蔵庫には必ずアース線がぶら下がっている」というイメージとは、実際の現場は少し違います。
機種によってはアース線が付属していなかったり、必要に応じて別途用意するタイプもあります。
また、一般的な台所で通常使用する場合と、水気や湿気が非常に多い場所へ設置する場合でも考え方が変わります。
アース接続について指定がある場合は、その冷蔵庫の取扱説明書に従ってください。
アース端子がない場所で、必要なアース工事を行う場合は電気工事店へ相談してください。
電源を入れてもすぐには完全に冷えません
コンセントを差して電源を入れても、冷蔵庫はすぐに以前と同じ温度まで下がるわけではありません。
冷蔵庫の大きさ、室温、季節によって冷えるまでの時間はかなり変わります。
特に夏場や大型冷蔵庫では時間がかかります。
そのため、電源を入れた直後に大量の冷蔵食品や冷凍食品を戻すより、庫内が十分に冷えてきたことを確認してから戻す方が安心です。
設置位置は当日、実際に扉を開けながら決めていただけます
冷蔵庫を設置するとき、
「もう少し右がいい」
「壁にもう少し寄せたい」
「ここだと扉が開けにくい」
ということは珍しくありません。
私は搬入時に床を保護するマットを使用していますので、冷蔵庫をいったん設置場所へ当てがったあとも、マットの上で滑らせながら位置を微調整できます。
まず仮の位置へ置き、
冷蔵庫を当てがう
↓
お客様に扉や引き出しを開けてもらう
↓
使いにくければ少し移動する
↓
もう一度扉を開けて確認する
という作業を繰り返しながら位置を決めることもよくあります。
冷蔵庫は数センチ位置が変わるだけで、扉の開けやすさやキッチンの通りやすさが大きく変わることがあります。
実際に扉を開けて使い勝手を確認しながら、お客様が納得できる位置を一緒に決めます。
コンセントやコードに無理がないことも確認します
延長コードを使用する前提ではなく、基本的には冷蔵庫用のコンセントへ直接接続できる位置に設置します。
冷蔵庫は「置けるか」だけでなく「使えるか」まで確認します
冷蔵庫の設置では、本体がスペースへ収まれば終わりではありません。
扉や引き出しが十分に開くこと。
左右や上部に必要なスペースがあること。
電子レンジを上へ置く場合は、その冷蔵庫が対応していること。
電源コードやコンセントに無理がないこと。
そして毎日使ううえで、お客様自身が使いやすい位置であること。
ここまで確認して初めて、冷蔵庫の設置が完了したと私は考えています。
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